「銀行員から転職先をランキング形式で知りたい」
「実際に転職した人はどんな業界や職種で活躍しているの?」
「代表的な転職先のメリットやデメリットを知りたい」
銀行の将来性や仕事内容に不安があり、転職をお考えのあなたへ。
せっかくならきちんと情報収集して、よい仕事探しにつなげたいですよね!
・年齢:30代後半 関西在住
・地元でリテール(個人営業)として奮闘中
・毎月1万人以上が訪問する転職メディアを運営
・200人以上の転職相談にのった経験アリ
銀行員からのセカンドキャリアに興味をお持ちの方も多いと思います。
転職は、人生においてとても重要な決断。
せっかくなら、みなさんには、よい転職をして欲しい。
そこで今回は銀行員からよくある転職先を8つご紹介。
また、ご相談の多い女性の転職や20代から40代まで、年代ごとの転職についても触れています。
この記事を読んでいただければそれぞれの転職先の特徴がよくわかり、あなたの幸せな未来への第一歩につながりますよ!
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もくじ
銀行員からの転職先をランキング形式でご紹介
今まで200人以上の転職相談に乗った経験から、銀行員からの転職先を多い順にランキング形式でまとめました。
*2019年6月から2021年8月まで、TwitterのDM、ZOOM、ランサーズなどの回答を集計。
- 企業の経理、財務、人事など管理部門
- 不動産業界
- メーカーの営業職
- IT業界
- 公務員
- 保険会社
- 証券会社
- コンサルタント
また銀行から銀行へ転職する人も、少数ですが存在します。
以下、それぞれの転職先について詳しく解説していきます。
銀行員の転職先その1,経理・財務担当などの管理部門
銀行員の転職先としてもっとも多いのが企業の経理・財務担当などの管理部門です。
財務諸表を読み込むチカラであったり、正確な事務処理能力、人との交渉力は、他の業界へ行ってもとても役に立ちます。
財務部門
企業の資金調達や予算の編成などを行う財務部門。
銀行員として、取引先の財務担当の方と接してきた方も多いと思います。
銀行の手の内を知っていて、内部情報にも明るい銀行員はとても重宝されます。
実際に出向先として多いポジションでもありますよね。
また、銀行員としてたくさんの企業の財務を分析したり、具体的な提案をしてきた実績があれば、より経営者に近い目線で仕事をすることができます。
転職へのアピール材料になったり、実際転職したあとも活躍することができます。
経理部門
経費の管理や決算書の作成などを行う経理部門。
銀行員は融資の提案や稟議書などで決算書を見慣れているので、スムーズに仕事に溶け込めることでしょう。
他の団体・業種との交渉経験もあるので、公認会計士、税理士との交渉もスムーズにいくことでしょう。
日商簿記2級まで保有していると優遇される場合が多いです。
総務部門
常に正確な事務処理が求められる銀行員。
銀行にいると、当たり前の能力のように思われるかもしれませんが、他の業界にいくと一気に重宝されます。
オフィス施設や機器の管理など縁の下のチカラ持ちのような仕事から、株主総会の運営など。
今まで様々な取引先を見てきた経験や人脈を活かして、企業のコスト改善のために新たなアイディアを提案することも可能です。
取引先の福利厚生に関する知見もあれば、社会保険や年金制度などの幅広い知識も総務部門で活かすことができます。
FP2級以上などの資格があると、税金や不動産、福利厚生などの知識があると見なされ、転職活動で少し有利になる場合もあります。
*中国銀行から地元メーカーの事務職へ転職した女性の体験談はコチラ↓
人事部門
「人」と接することが多い銀行員。
取引先同士のビジネスマッチングを取り持ったり、
社員の採用、教育、人事制度の運用、
正確性、守秘義務、部門内の調整など銀行での経験が活きる職種です。
また銀行によってはリクルーター面接や社内メンター制度などで、実際に新卒採用や新人教育にたずさわった経験をお持ちの方も多いと思います。
銀行員の転職先その2、不動産業界
不動産の需要は簡単になくならない
2020年4月からの緊急事態宣言中は一時的にマンションや戸建てなどの販売はストップしましたが、その後持ち直して来ています。
依然として都市型マンションも売れています。
さらにリモートワークの需要が伸びている今では、都心の利便性の高いマンションだけでなく、郊外の比較的広い一戸建てに住みたいという需要もあります。
田舎暮らしやUターン、移住など地方銀行出身者にもチャンスはあります。
また副業ブームの影響で、投資型マンションや駐車場管理などを行う会社も依然として盛況にあります。
ローンや法律の知識があるので有利
不動産業界では銀行員としての渉外・営業経験を存分に活かすことができます。
不動産を購入する時はローンを利用することがほとんどなので金利制度、審査する側の事情に精通している元銀行員はとても重宝されます。
法律系の知識や不動産資格(宅建士など)があるとさらに有利。
注意点としては、営業職の場合ノルマがキツい場合もありますので、口コミをチェックしたり、同業他社に就職している知人のツテなどをたどって社風に合っているかを確認するとなおよいでしょう。
*関西の地銀から不動産業界へ転職した30代男性の体験談はコチラ↓
銀行員の転職先その3、メーカー営業
銀行での営業経験を活かして、メーカーの営業職に転職する方もいらっしゃいます。
顧客と人間関係を築き、相手のニーズを探りながら、自社のサービスを提供し、解決案を提示する。
AIが発達しても代替しにくい職種であるといえるでしょう。
銀行ほどの激しいノルマもなく、有形資産を扱っているので、本当に必要な会社や人にサービスが届き、顧客の喜びがダイレクトに伝わる職種でもあります。
*北陸銀行からメーカーの営業職に転職した女性の体験談はコチラ↓
銀行員の転職先その4、IT業界
銀行員からプログラマー、SEなどへの転職
意外と思われるかもしれませんが、IT業界に転職する元銀行員もいます。
銀行と違ってノルマがない点や、技術を証明する資格が初級から上級まで幅広くあるのでスキルアップがしやすい点。
銀行員は論理的な思考が得意な人が多く、資格試験などで勉強するのに慣れているので、そういった意味でもプログラミングなどの学習は向いているといえるでしょう。
IT業界は5G技術の発展や自動運転技術、GIGAスクール構想など今後ますます伸びていく分野です。
今後のキャリアにテクノロジーという選択肢を付け加えることは、とても有意義なことになるでしょう。
・プログラマー
・セールスエンジニア(SE)
・インフラエンジニア
・Webマーケター など
銀行員からWebマーケターへの転職が人気
最近ではWebマーケティング業界も人気の職種です。
いわば「企業がモノを売れる仕組み」を作りだすプロ。
企業独自のブログや、Twitter・InstagramなどのSNS、またはセールスフォースなどの営業支援システムを駆使する姿は戦略を考える現代のWeb軍師ともいえます。
コロナ禍でどこの業種も対面営業が難しくなっている中で、Webマーケターの市場価値はかなり高まっています。
文系でプログラミングを学ばなくてもなれる点と、企業がモノを売れる仕組みを理解している銀行員だからこそ、親和性のある仕事と言えるでしょう。
銀行員の転職先その5、公務員
公務員を目指す元銀行員は多い
銀行員から公務員への転職は昔から多い傾向にあります。
元々地頭がいいので、科目数が多く幅広い範囲の勉強が必要な公務員試験も、集中して学習すれば突破することができるでしょう。
国税専門官などの専門職に転職する人もいます。
福利厚生も充実しており、ワークライフバランスもとりやすいです。
自治体の税収は減っている傾向にあるので注意
注意点としては、公務員全体は斜陽産業であるということ。
少子高齢化、国内の産業の先細りなどで、国や自治体の税収は減少傾向にあります。
自分が本当にやりたいことは何なのか、よく考える必要はあります。
銀行員からの転職先その6、保険会社
ほとんどの銀行員が生命保険や損害保険の販売資格を持ち、販売した経験があることでしょう。
またFPなどの資格も、保険会社との親和性が非常に高いです。
銀行と比べて
・自分の裁量で仕事ができる
・仕事内容を正当に評価してもらえる
・歩合制の部分が多く、年収も上がる傾向にある
ことから、営業力や折衝力に自信のある方は、保険会社へ転職するのもアリです。
*三井住友銀行から外資系保険会社の営業スタッフに転職した女性の体験談はコチラ↓
銀行員からの転職先その7、証券会社
同じ金融業界への転職は多い
保険会社に次いで、銀行からの転職が多い金融系会社です。
銀行で得た、企業への目利きや、マーケットの知識などを多いに活かすことができます。
営業での募集が多いですが、経験を積めばM&Aや国際業務、トレーダーなどで日本経済にダイナミックに貢献することも可能。
証券会社は実力主義
注意点としては、保険会社同様にノルマがきつく歩合制の要素があります。
テレアポや飛び込み営業などを数こなさないといけない場面もあるでしょう。
営業力や信頼して商品を購入してもらう「人間力」が問われる職種だといえます。
銀行員からの転職先、その8コンサルタント
銀行での経験を活かせる人気の職種
主にメガバンクや地方有力地銀からコンサルタントへ転職する人もいます。
外資系や日系企業の海外進出などを後押しするコンサルファームなら、語学力は必須。
またM&Aや事業承継、海外関連業務などの経験があるとプラスに働きます。
一方で独立系や財務系のコンサルタントは、語学力が不要のケースもあるので自分に合った求人を探しましょう。
コンサルタントが向いている人
それ以外にも
・教えられたこと以上に自分で勉強できる人
・貪欲に成長したい、という気構えがある人
・負けず嫌いで、コンサルで成し遂げたいことがある人
が向いている職種だと言えます。
三菱UFJ銀行から海外業務経験なしで、外資系コンサルへ転職した男性の体験談はコチラ↓
銀行員の転職先ランキング、女性や一般職の場合
女性や一般職の場合、上記の中でも
- 経理・総務などの管理部門
- 不動産業界
- IT業界
- 公務員 が人気です。
特に最近では、IT業界へ転職する女性が増えています。
ITは資格や成果物(Webページやプログラムなど)によるスキルの証明がしやすいので、出産や子育てなどでキャリアが中断しても働くことができます。
リモートワークがしやすく、将来子育てや介護などになった場合でも両立がしやすいです。
先見の明をもってIT業界を選ぶ方もいらっしゃいます。
第二新卒の銀行員の転職先はたくさんある
第二新卒(概ね23歳~27歳くらい)での転職先も実はたくさんあります。
- プログラマー
- IT営業
- メーカーの営業
- 経理事務
- 公務員
など新しい道を見つけて活躍している人もたくさんいます。
若手の労働力人口はどんどん減っているので、新卒に限らず若い人材への採用意欲がある企業も増えています。
特に職歴が3年未満と短い人は、通常の転職サービス以外にも、第二新卒に特化したエージェントを併用するのが成功への秘訣です。
20代の銀行員の転職先は様々な職種にチャレンジできる
20代銀行員の転職市場価値は高い
20代で銀行から転職する人は多く、全く異業種にもチャレンジできます。
銀行員というキャリアを積んでいることで、人柄がしっかりしている、ストレス耐性がある、自分で学ぶチカラがある、などの高評価を得られます。
プログラミングやマーケティングなど、スキルを学びなおして即戦力としての転職を目指す人も増えています。
選択肢が多い分、自分と向き合うことが大切
20代で大切にしたいのは
- 今後どのようなスキルを高めていきたいのか?
- どのような働き方を目指していきたいのか?
- 住む場所、家族構成、生活レベル、など何を重視していきたいのか?
時間がある分、しっかりと自分と向き合うことが大切です。
銀行でも実現ができないかを考えたうえで、それでもやりたい事があるなら、まずは動きだしてみるとよいでしょう。
30代の銀行員でもまだまだ転職先はある
30代でもまだまだ転職できる
「30歳を過ぎたら転職は厳しいのかな?」
そんなことはありません。
僕も実際、36歳の時に転職活動をしてみて面接まで通過した例もあります。
取引先の企業に「ウチで働いてみないか」と真剣に誘われたこともあります。
30歳後半から異業種への転職は難しい
30代の転職での注意点は、全くの異業種・未経験職種への転職は厳しいということ。
また、35歳以降ですと、企業もマネージャーになってくれる人を探している場合がほとんどです。
部下を持ったり、後輩指導をしっかりしていたなどマネジメント経験がある人材の方が有利となります。
40代銀行員の転職先はきちんと戦略を練って探す
40代銀行員の市場価値
40代の銀行員でも転職はできます。
ただし、年収、休日、福利厚生、勤務地など自分の条件全てを満たす転職先とはなかなか巡り会えません。
きちんと優先順位をつけて転職活動することが大切です。
人脈やスキルをフルに活かす
40代銀行員の求人の探し方としては、以下のような選択肢があります。
- 縁故採用
- よい出向先を探す
- ベンチャー企業
- サイドFIRE(セミリタイア)
特に取引先に気に入られてそのまま転職するパターンは多く、総合的な「人間力」が問われます。
今までの銀行員生活で培った、技術やコネを上手に活かしながら、バランス感覚を持って転職先を探していきましょう。
銀行員がリストラされた場合の転職先
銀行の人員整理が進んでいる
リストラと一口にいってもさまざま。
「一ヶ月後からやめてね、ハイさよなら」という場合ほぼないです。
銀行業界の場合、瀕死というよりままだまだ体力的には余裕がある場合がほとんどですので、
まずは「希望退職」を募るパターンが多いです。
よい求人は早いもの勝ち、自分の武器を磨いておこう
また銀行の場合、新規採用を大量に採っていたり、最近では中途採用を実施している場合が多く、人材紹介会社とも太いパイプがあります。
・希望退職を募り、その中でさらに希望者には銀行のツテで再就職先を紹介する
・あるいは、人材紹介サービスを紹介してくれる
しかし、一度に中途退職が数百人規模で発生すると、当然、条件のよい求人は早い物勝ち、奪い合いとなります。
万が一、リストラの対象になりそう、あるいは中途退職に応募しようと思っている、という場合も、先に自分で転職活動して、転職先を見つけておくのがベストな選択肢と言えます。