「メガバンクで働いているけど、もう辞めたい」
「ノルマと人間関係のストレスで限界、こんなはずじゃなかったのに……」
「実際に転職した人はどんな会社に行っているのかな?」
そんなお悩みにお応えする記事をまとめました。
以前、このブログでも寄稿いただいた、三井住友銀行の総合職から税理士法人へと転職したトシオさんからいただいたお話です。
トシオさん プロフィール
・26歳 男性
・都内の超有名私立大学を卒業後、新卒で三井住友銀行へ入行
・主に法人営業を担当後、1年前に転職
実際に日本の銀行業界の頂点に君臨するメガバンクに入ったものの、退職を考える若手の方は多いです。
主な理由は次の通り、
- 事務が細かすぎる
- ノルマがきつい
- 給料が割に合わない
- 企業体質が古い
- 将来性が不安
この記事では、トシオさんからいただいた都市銀行を辞めたい理由あるあるや、若手銀行員の動向、具体的にどんな転職先があるか、も記載しています。
最後までお読みいただければ、あなたの悩みがより具体化されて、次にどのような道へ進めがいいのか見えてきますよ。
ちなみに、メガバンクの特定職や一般職を辞めたい人は、三菱UFJ銀行から税理士法人へ転職した女性体験談も合わせてお読みください。
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もくじ
メガバンクを辞めたい、事務が細かすぎる
事務ができないと馬鹿にされる
ほとんどの銀行員は、研修ののちにまずは営業店からキャリアがスタートします。
営業店には影の権力は支店長をも上回ると噂されるお局様が、各店ひとりくらいはいますよね。
ベテランのパートさんや事務職の人に嫌われると非常に厄介です。
「〇〇大学を出ているのに、そんなことも覚えられないの?」
との視線をもらって傷つくことも。
これくらいいいのに、が通用しない
銀行の事務ってほんと細かいですよね。
伝票が一枚無いだけで大騒ぎ、契約書は細かいところにも訂正印が必要。
重要事項を記入ミスした場合はもらい直し。
自分は結構大雑把な性格だったので、慣れるまではほんと苦労しました。
逆に銀行の事務を通じて鍛えられた面がありますね。
メガバンクを辞めたい、ノルマがきつい
お金が余っている上に競争が激しい
特に国内の営業は、法人向け、個人向け(リテール)共に競争が激しいです。
優良企業はどこも「お金が余っている」状況。
富裕層もすでにどこかしらの銀行や証券会社と取引があり、新規で獲得をするのはかなり難しいです。
逆に、本当に支援が必要な取引先に融資ができなかったり、本部の意向のままに切られたり。
銀行の都合を顧客に押し付ける日々
広く社会貢献ができると思って、メガバンクを志望したのに。
本当になんのために仕事をしているのか、わからなくなりました。
日本経済を支えるような大きい仕事ができる、とメガバンクを志望する人は多いです。
その分、メンタルを消耗するような過酷なノルマに追われているのが現状です。
飛び込み営業でメンタルが折れる
私の場合は特に、法人の新規開拓や富裕層へのお宅訪問など、新規の飛び込み営業で心が折れました。
週単位で上司から目標を詰められ、顧客からも門前払いされる日々。
実際に体調を崩して会社にいけなくなったこともあります。
ほんとに病むくらい追い詰められているのなら転職もありですよと、若い人には伝えたいです。
メガバンクを辞めたい、給料が安い
年功序列の給与体系
実力主義や若手の活躍を掲げてはいますが、基本的にメガバンクは年功序列です。
若手のうちは拘束時間やストレスに対して見合った給料がもらえているかは疑問です。
<メガバンクの給料の一例>
1年目~2年目 約400万円
3年目~5年目 約500万円~600万円
6年目以降 700~800万円
残業時間やポストにもよるが、32、3歳くらいで年収1000万円が見えてくる
給料はもらえるが必要経費も多い
また、どれだけ実績を挙げても、基本給では差がつかず、ボーナスでお茶をにごされる程度。
資格試験のテキスト代や、支店や部署の飲み会、取引先とのお付き合いも多く何かとお金がかかります。
営業協力といって、取引先からオーダースーツやお中元、ケーキや果物などを半強制的に買わされます。
大学の同期と比べると虚しくなる
上記の額を給料から天引きされると、月の手残りが10万を切る月もありました(涙。
一方で、仕事をしないオジサンたちは、高給をもらってさっさと仕事を切り上げて帰っていく。
メーカーや外資に勤める大学の同期が、もっと給料をもらっていて私生活をエンジョイしている姿をSNSで見ていると、虚しくなります。
*人間関係に疲れて、みずほ銀行から転職した男性と女性の体験談はコチラ
メガバンクを辞めたい、企業体質が古い
学歴や派閥で昇進が決まっていく
実力主義をうたっていますが、年功序列でしかも学歴がいい人、上から目をかけられている人が出世します。
銀行によっては「元〇〇銀行」などの派閥があるので、社内政治に消耗します。
合併して20年近くが経つ三井住友銀行でも未だに
「今度の支店長は元三井だから」
「住友系の人はガツガツしすぎて、合わない」
などといった会話が交わされていました。
辞令ひとつで全国転勤
メガバンクは全国各地に(海外にも)支店があるので、辞令ひとつでどこへでも飛ばされます。
辞令が発令されて、実際に次の配属先に行くまではわずか2週間。
私も一度経験がありますが、自分の仕事を引き継ぎつつ、送別会の飲み会をこなし、帰ってからは荷物の整理という地獄の日々を送りました。
ほんと、社畜、会社に忠義を尽くす犬ですよね。
時間や場所に縛られない働き方をしている人をみていると、ほんと羨ましく感じました。
メガバンクを辞めたい、将来性が不安
銀行業界に将来性がない
フィンテックやネット銀行の台頭。
日本経済にイマイチ元気がないせいもあり、「銀行はオワコン」なんていう人もいます。
メガバンクは海外展開もできる分、地銀などに比べると将来性はあると思うのですが。
三菱UFJ、みずほ、三井住友の大学生就職先人気ランキングが軒並み低下しているのが、如実に現れています。
私の母校でも今はコンサルやITが人気で、「銀行は滑り止め」と考えている学生が多いようですね。(トホホ)
50歳過ぎたら出向
三井住友銀行では、早ければ40代前半から、役員になれなかった場合は50歳過ぎたらほぼ全員が子会社や取引先へ出向でした。
出向先では概ね給料が減るパターンが多いです。
また、一度上げてしまった生活レベルを下げるのはかなり大変だという話も耳にしました。
実際に下がった年収を補填すべく、カードローンに手を出してしまい、高金利の借金が500万以上にも膨れ上がってしまった元上司もいました。
メガバンクを新卒で辞める若手もいる
1年目で辞める人は思ったより多い
数字は公表されてませんが、5%~10%の同期は、1年くらいで辞めていきます。
3年で3割くらいはいなくなってますね。
元々大量採用で現場に放り込み、生き残った人間を選別していくというスタイル。
どうしてもついていけない人は出てきます。
支店長に説得されて残る場合も
また支店長や管理職によっては、若手がすぐに辞めると自分の経歴に傷がつくと思っている人も多いです。
同期では辞めたい旨を相談しても、パワハラまがいの恫喝で反故にされたケースも聞きました。
また、休職する人もいるので、実際には銀行の労働システムについていけない人は潜在的にさらに多いと思います。
メガバンクからの主な転職先
メガバンクに勤める銀行員たちの、リアルな様子が伝わってきましたね。
ここからは、トシオさんのお話や実際にTwitterのDMやメールなどでいただいたお話をもとに、メガバンクからのおすすめの転職先をご紹介していきます。
銀行員の転職市場価値は高く、さまざまな企業からオファーがあります。
今は実際に転職しなくても、情報を仕入れておくことはいつか必ずあなたのキャリアにとってプラスになりますよ。
より詳しく知りたいあなたは、こちらの記事もご参照ください↓
IT関連企業
フィンテック産業やブロックチェーン技術を活かした企業経営などは、銀行員とも相性のよい分野です。
独学やスクールでプログラミングを学んで、エンジニアスキルを身につける人もいます。
銀行での企業の目利きや営業スキルを活かしたWEBマーケターとして活躍する人までさまざまです。
コンサルファーム
メガバンクの特に総合職の方は、TOEICの勉強もされているケースが多いので、語学力のアピールもしやすいです。
国際業務や日系企業の海外進出支援などの業務経験があればさらに重宝されます。
実力主義の業界ではありますが、その分年収も高いです。
保険会社、証券会社
営業スキルに自信のある方は、同じく金融業界を目指すのもよいでしょう。
年収が歩合制の部分が大きく、成果を出した分だけ給料に反映されます。
保険商品の開発や企業の上場支援など、銀行とは違ったよりスケールの大きな仕事に取り組める可能性もあります。
ベンチャー企業
銀行の煩わしい業務がニガテ、もっと裁量のある仕事をしたい人にピッタリ。
銀行できちんと社会人マナーや対人スキルを身につけたあなたは即戦力として重宝されるでしょう。
収入の安定性については気になりますが、
ストックオプション制度などがあれば、自分の勤務先が上場することで、売却益を手にすることもできます。
フリーランス、独立
今まで得た資格や人脈を活かして独立する人もいます。
税理士や社労士として独立する人や、大企業から仕事を受けつつフリーランスとして活躍する人まで様々。
小さいながらも一国一城の主なので、自分に合った働き方が可能。
頑張りがダイレクトに収入に反映されます。
若いウチにがむしゃらに働いて、早期リタイアを視野に入れることもできます。