「滋賀銀行を辞めたい」
「本当に自分の仕事は、世の中の役に立っているのかな」
「いっそ若いうちに転職した方がいいのかな……」
今回は、そんなあなたのためのインタビュー記事をご用意しました。
関西の有力地銀である滋賀銀行に約１０年勤めたあと、地元の製薬メーカーに転職した辻さん（仮名）からいただいた体験談です。
辻さん プロフィール
・３２歳 女性
・関西の有名私立大学を卒業後、新卒で滋賀銀行へ入行
・後方事務や預かり資産営業を担当後、１年前に転職
・福利厚生は充実、給料も毎年きちんと昇給していく
・女性も外回りに配属され、過酷な目標数字を持たされる
・自分の数字のためにお客様を騙しているみたいで心が傷んだ
・転職して給料は減ったが、精神的に安定した日々を送っている
特に、ノルマや働き方に悩んでいる女性行員の方にとっては、今後の働き方の参考になる有益な話が聞けましたよ。
銀行を辞めようか悩んでいるあなたへ
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・年齢：30代後半 関西在住
・地元でリテール（個人営業）として奮闘中
・毎月１万人以上が訪問する転職メディアを運営
・200人以上の転職相談にのった経験アリ
もくじ
滋賀銀行を辞めたい、入行した理由
地元滋賀県を基盤にした優良地銀
私の地元が滋賀県で、関西圏での就職を希望していました。
当初公務員試験も考えていましたが、就活をするうちに金融を通じての地域貢献に心が惹かれていきました。
どの様な業種であっても「お金」と切り離すことはできません。
銀行であれば「お金」を通じて様々な業種の支援に携わることができ、地域経済の活性化に尽力できると考えたためです。
福利厚生は充実している
実際に入社して、福利厚生が充実していることは大きなメリットでした。
制度休暇の取得、産休・育休の取得はもちろんですが、提携施設やホテル宿泊、映画鑑賞などの割引や協賛イベントのチケット斡旋などプライベートの充実につながるものも多くありました。
滋賀銀の給料は安定している
また給与が安定していることも大きな利点です。
毎年順調に給与も増額されますし、年２回の賞与も安定して支払われていました。
給与体系もしっかりと骨組みされているため、昇給に伴う将来の給与を想定することが出来た点も良い点でした。
滋賀銀行を辞めたい、ノルマがきつすぎる
社内政治が上手な人が得をする
組織風土はかなり古いものでした。
意思決定は遅く、しきたりや因習を重視する傾向にあります。
業務効率の改善を図ったり、新しいアイディアを発信するというより、受け身で仕事をする方が多かったです。
まさに「出る杭は打たれる」といった風土であり、長く働くと次第に思考停止をしていく感覚がありました。
滋賀銀行の営業推進ノルマはきつい
また金融機関で働くと避けられないものは営業推進のノルマです。
「半年ごとに設定されたノルマをクリアするためだけに働く」といっても過言ではありません。
ノルマを達成した時のやりがいは確かにありますが、半年ごとにまた新しいノルマが課されるため、疲弊感は常にありました。
「お客さまのニーズを第一にする」という建前はありますが、実情は「お願いして金融商品を購入して頂く、ローンを組んでもらう」といった「銀行第一」の営業が行われています。
女性にもノルマが求められる
私は20代後半から30歳にかけて主に預かり資産の提案・販売していました。
老後の資金が潤沢にあり、「正直資産運用なんて必要ないのでは？」という顧客に対しても、テレアポをして訪問までこぎつけないと上司に指導されてしまいます。
支店の目標数字をこなすために、難解な仕組債や手数料の割高な投資信託を提案しなければなりませんでした。
「これは本当にお客さまのためになっているのだろうか」と悩むことも多かったです。
お客を騙しているようで罪悪感
上司に怒られたくないからやっているのですが、滋賀銀というネームバリューは地元でも抜群なので取り敢えずお客様もお話は聞いてくれます。
中には信頼していただき、かなりの額を契約いただいた方もいて、良心が痛みました。
だんだんとお客様が獲物のように見えてきて、そんな自分がイヤになりました。
精神的に辛いことが多かったと感じます。
滋賀銀行を辞めたい、将来性
滋賀県は人口が伸びている、はずだったが
私が入行した10年以上前は「滋賀県は近畿の中でも唯一人口が伸びていて、今後さらなる活性化が期待できる」と言われていました。
確かに草津市や栗東市など県南部を中心にベッドタウンがどんどん開発されていました。
企業の工場や研究所も誘致され、活気がありました。
残念ながら令和に入ってからは人口の増減は横ばいが続いています。
参考：滋賀県の推計人口
相続などで預金が流出している
また今後は人口減少の観点から預金量の減少も予測されます。
現在すでに相続などによりかなりの預金量が大阪や関東地方に流出しています。
ネットバンクの台頭もあり、その中でどう生き残っていくのかという点は全ての地方銀行が抱える問題であるといえます。
そのうち行員全員が得意先係になるかも
金融AIの進化による人員削減も考えられます。
メガバンクでは既に無人の窓口も導入されており、地方にもいずれその流れは来るでしょう。
事務業務はなくなり、全員が営業推進業務を行うこととなってもおかしくはありません。
参考：滋賀銀行公式サイト
滋賀銀行を辞めたい、女性は活躍できるのか？
女性で支店長にまで出世する人は少ない
女性の支店長は少なかったです。
滋賀県内に約100カ店の店舗がありましたが、女性の支店長は１、２人程度でした。
ただここ数年は女性の管理職を育成する気運が高まっており、女性管理職育成のための研修なども執り行われています。
女性管理職が少ないため、将来のロールモデルが社内におらずキャリア形成がイメージできないと感じていました。
その研修で人事部や他の女性行員とその悩みを共有することが出来たと感じています。
産休や育休は取りやすい
産休・育休は活発に取得されています。
取りにくいといった雰囲気もありません。
育休中も人事部からフォローがあり、復帰の際の店舗の希望などもヒアリングされます。
店舗によっては時短勤務は難しい
育休復帰後は時短勤務を選択される方も多いです。
時短勤務は最長で２年取得することが出来ます。
ただし店舗の人員によっては実情として時短勤務が難しいこともあります。
滋賀銀行を辞めたい、どんな転職先があるの？
入行当初は１２０名ほどの同期が居ましたが、私が退職する頃（勤続１０年）には約５０名まで減少していました。
保険会社、地方公務員への転職、取引先からの引き抜き、家業の継承などが多い印象です。
特に営業推進業務に携わっていると保険会社からの転職の誘いは多く受けました。
私が働いていた銀行では自身の営業成績は給与に反映されませんでした。（ボーナスでわずかに差がつく程度）
たくさん営業成績を上げる人とそうでない人の給与の差がほとんどないため、営業成績が優秀な方には不満が貯まります。
保険会社の様に営業成績が給与に直結する給与システムに惹かれ転職する方も多かったです。
私は色々と迷った末、地元の製薬メーカーの経理職に転職しました。
給料は少し減りましたが、９月や３月の決算期以外はほとんど定時で帰れるのでワークライフバランスも取りやすいです。
何よりお客様を騙さなくていいので、精神的に安定した日々を送っています。
今後ますますのご活躍を祈念しております。
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滋賀銀行を辞めたい人におすすめの転職サービス
それでは、辻さんのお話をもとに滋賀銀行や地銀を辞めたい人におすすめの転職サービスをご紹介しておきます。
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