「沖縄銀行を辞めたい」
「コロナで先行きも不安だし、どこかいい転職先はないかな?」
「銀行から証券会社に転職した人って、どんな仕事をしているの?」
今回は、そんなあなたのためのインタビュー記事をご用意しました。
沖縄銀行から、東京の証券会社へ転職した島袋さんからいただいた体験談です。
島袋(しまぶくろ)さん プロフィール
・35歳 男性
・東京の私立大学を卒業後、新卒で沖縄銀行へ入行
・個人営業や法人営業を担当後、3年前に転職
・沖縄独特のルールがある
・人間関係の煩わしさや東京で働きたかったこともあり転職を決意
・証券のノルマはあるが、頑張りがきちんと反映される
・成長や高いレベルの人との出会いを求めている人は証券会社が向いている
<この記事をまとめた人>
・年齢:30代後半 関西在住
・地元でリテール(個人営業)として奮闘中
・毎月1万人以上が訪問する転職メディアを運営
・200人以上の転職相談にのった経験アリ
もくじ
沖縄銀行を辞めたい、入行した理由
沖縄県民にとってなじみの深い銀行
金融の知識を身に着けたく志望しました。
その後証券会社に移るのですが、お金を集めてそのお金を他の方に貸して金利で利益を上げる仕組みは銀行がもっとも身近です。
県民にとっても琉球銀行と並んでなじみの深い存在で、内定した時は親戚中が喜んでくれました。
ゆったりとした時間が流れている
良かった点は、やはり沖縄ということもあり、ゆっくりとした時間が流れていました。
融資部はノルマが厳しいのですが、それでも、今日が無理なら明日やればいいという風潮がありそれほどストレス無く働く事ができました。
沖縄銀行の年収は高水準
「沖縄の平均賃金は日本の最低賃金」と言われる程低く、低所得者層が沢山いる地域です。
その中では、沖縄銀行は県の中でもかなり高給取りの分類に位置します。
生活が困窮することもなく、余暇も有意義に過ごす事ができました。
沖縄銀行を辞めたい、メインの理由
頑張っていると逆に足を引っ張られる
融資部は比較的ノルマが厳しい方なのですが、それでも、今日が無理なら明日やればいいという風潮がありました。
あまりそこをガツガツ働くと、なんくるないさーと言われ、余り仕事にならない感じが有りました。
上司や先輩の言うことは絶対
あと、先輩が異常な程先輩面をしてきます。
休みの日などにたまたま合ったり出くわしたりすると、暇なら飲みに行こうと誘われます。
飲みに行こうとするのは会社の行事でも必ずありだいたい、夜十二時は過ぎるのが普通。
二日酔いも当たり前に存在していました。
あとは、トイレ掃除や後輩育成は、新人の役目で拒否する権利はありませんでした。
先輩から嫌がらせを受ける
また、かなりグレーな方法で融資の案件を取っていた先輩もいました。
そのことを他の上司に相談すると、自分の案件を横取りされたり他の支店が何故かしゃしゃり出てくるといった変わった嫌がらせが、横行していました。
上記のような人間関係の煩わしさや、せっかくの人生なので一度東京でチャレンジしてみたかったこともあり、転職を決意しました。
沖縄銀行のノルマはキツい?
事業融資を受けたがらない傾向にある
沖縄の県民性なのですが、余り融資を受けたがらない傾向にあります。
融資を希望される方は踏み倒す位しか方法が無いような計画しかなく、なかなかノルマを達成するのはたいへんでした。
モアイが銀行を何かと邪魔してくる
なお、「モアイ」(模合)と言われる沖縄独自の助け合いが有ります。
これがひどく融資や投資や貯金を邪魔していました。
複数の個人や法人がグループを組織して一定額の金銭を払い込み、定期的に1人ずつ順番に金銭の給付を受け取る金融の一形態を指す
モアイとは5人程で助け合いでお金を貯めていくやり方です。
月に1万から3万程度をメンバーが集まって飲み会をして、お金を集金します。
輪番制で回ってくるその月の当番が集まったお金を全部貰える仕組みです。
例)月2万円支払い、5人のモアイなら5ヶ月ごとに10万円もらえる
モアイの繋がりが強いので金融商品のニーズが少ない
そのせいで、本当はお金に困っていても気が付かなくしてしまう。
モアイの結束は強く、冠婚葬祭や地元の同級生などの縁で深く繋がっています。
本当は投資してみたい意思は有るのにモアイでみんなから反対されればやらなくなってしまいます。
なので、沖縄でのノルマ達成はかなりグレーゾーンな融資を数こなさなければ達成するのは難しいです。
沖縄銀行を辞めたい、将来性
沖縄県民からはまだまだ必要とされている
沖縄には必要不可欠な銀行だと思います。地域への浸透ぶりは他のメガバンクでは太刀打ちできないと思いました。
プライベートが限りなく無く、その分お客様との垣根も低いので地域密着型の地銀は必要だと思いました。
貯金で集めたお金を運用に回し続ければ、マイナスになる事はないと思います。
なので、将来性はまだまだある企業の一つだと言えるでしょう。
個人融資の進捗がカギ
これから、もっと小さな個人事業主や個人への融資を金利を引き下げ実施していけばさらに、需要も増えると思いました。
銀行が厳しくなった場合も金利の引き上げをし、返済できないと判断された場合は、法律に乗っとって、担保の回収をすればやはりマイナスにはなりません。
コロナで沖縄の観光経済は大打撃
不安な点はコロナが思ったより長引いており、観光中心の沖縄の経済に深刻な打撃を与えています。
バス、タクシー、土産物、中小企業など資金繰りに困るところも続出しています。
さらに不況が続くと、沖銀といえども苦しくなるかもしれません。
参考:沖縄銀行公式サイト
沖縄銀行を辞めたい、女性は活躍できるのか?
沖縄という地域柄と、古い企業体質からか、男性優位の社風が根強く残っています。
女性はどちらかというと、結婚すると辞めていく人が多いです。
残っている人は、独身者か子どもの面倒を他の家族が見てくれるケースがほとんど。
突発的な場合は、パートさんや嘱託さんの顔色を伺いながら、年休取得する必要があります。
実際に東京に出て働いてみると、女性の活躍に関しては沖縄銀行はまだまだだと思います。
沖縄銀行を辞めたい、どんな転職先があるの?
・県庁や地元の役場
・関西や関東に出て働く人
・実家の家業を継ぐ人
公務員試験を受けて、県庁や地元の市役所で働くひとは一定数います。
給与水準が高いのと、福利厚生がしっかりしているのがポイントです。
関東や関西に出ていく人は、自分も含めて金融業界や営業職につく人が多い印象です。
変わったところだと那覇でタクシーの運転手や、離島でダイビングのインストラクターなど観光業に従事する人も。
勤勉に働くのがあまり好きでない県民性からか、退職後にどんな仕事をしているのかよくわからない人もいますね。(笑)
沖縄銀行から証券会社へ転職してみて
転職して給料は増えた
給料は20%近くアップしました。
銀行員時代も結構もらってる方かなと思ってましたが、それを上回る年収をいただいてます。
その分仕事の密度は濃いですけどね。(苦笑)
結婚もできて、東京でも生活を満喫しています。
証券会社へのリテール営業
現在は、主に富裕層中心のリテール営業をしています。
最初は1日300件テレアポしたりと慣れないことが続きましたが、東京の大企業で働いているという刺激がたくさんある毎日です。
僕の沖縄方言まじりの会話も楽しんで聞いてくれる人が多く、富裕層の人は旅行好きの人が多いので会話が弾んだりもします。
証券会社のノルマはきついが、頑張りがきちんと反映される
証券会社はノルマがキツいイメージがありますよね。
毎日数字を詰められるというよりは、四半期ごとの目標管理や、新規商品が発売された時にきちんと提案ができているか、などが主に見られます。
最近は体育会系の詰めはあまり聞かず(会社にもよるんでしょうが)、行動がしっかり伴っているかを評価されます。
逆に、きちんと成果が出ていれば、その分ボーナスや昇給にきちんと反映してくれます。
銀行で培った人間力や自分のチカラを試してみたい人、様々な人との出会いの中でより成長したい人には向いていると思います。
今後ますますのご活躍を祈念しております。
沖縄銀行を辞めたい人におすすめの転職サービス
それでは、島袋さんのお話を踏まえて、銀行から転職したい人におすすめのサービスをご紹介します。
リクルートエージェント
業界No1の求人数がある、とのことで知名度も高いです。
まずはリクルートに登録しましょう。
登録すると一人一人にキャリアスタッフがついて、そもそも転職すべきか?、どんな求人があるのか?、職務経歴書の添削、など親身にサポートしてくれます。
担当者が若干ガツガツしている場合があるのですが、そこは銀行で培った交渉力があれば充分に受け流せると思います。
自分の希望を第一に伝えたら、きちんと合う企業を提案してくれますよ。
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