「転職を考えているけど、自分にはどんな強みがあるんだろう」
「私にも銀行員ならではのアピールポイントがあるのかな?」
「職務経歴書や面接に備えて、PR材料が欲しい」
そんなあなたに読んでいただきたい記事です。
・年齢:30代後半 関西在住
・地元でリテール(個人営業)として奮闘中
・毎月1万人以上が訪問する転職メディアを運営
・150人以上の転職相談にのった経験アリ
学生の時に就職活動をして面接官から、
「あなたの強みは何ですか?」
「1分間で自己PRしてください」
「具体的なエピソードを教えてください」
って質問は多かったですよね。
この質問、じつは転職面接でもよく聞かれる項目なのです。
学生の時はスラスラと答えていたけど、社会人になって改めて思い起こしてみると……。
はてさて自分の強みってなんだろう?
そんなあなたでも大丈夫!
もちろん、あなたのが元々持っている強みもありますし、金融機関で働く上で後から身につけた強みもあるはず。
この記事では銀行員ならではの身につくスキル、強みとして
- 対人折衝能力
- ストレス耐性
- 論理的思考能力
- スケジュール管理能力
- マネーリテラシー
- 幅広い業界知識
- 勤勉性
の7つを代表例として挙げます。
この記事を最後までお読みいただければ、あなたも自分の「価値」を再認識できますよ。
転職するにせよ、残るにせよ、ビジネスでの自分の「武器」をきちんと理解しながら効果的に使っていくことが大切ですよね。
今後の人生が有利に進むこと間違いなしです!
もくじ
銀行員が転職する際の強み、対人折衝能力
様々な顧客と接する機会がある
銀行員は、経営者、従業員、来店する顧客などと交渉する機会が非常に多くあります。
交渉する顧客の性別、性格、年齢なども実に様々です。
全て依頼通りに対応できればよいですが、銀行も民間企業である以上、銀行にとって利益にならない要望に応じることはできません。
上司と顧客と双方への駆け引きが必須
営業担当は決定権を有している訳ではないので、行内稟議にかけることになります。
結果、否決になることもあります。
否決になった場合は、上司と顧客の双方に対し、「駆け引き」を行うことになります。
上司に対しては代替案の根回しを行い、顧客に対しては依頼内容の否決理由と代替案について分かりやすく説明し、折り合いをつける交渉をするのです。
高度な調整能力はどの職場でも重宝
「ご依頼内容は〇〇という理由で否決になりましたが、行内でかけあった結果、代替案であれば対応できるという結論を得ることが出来ました。いかがでしょうか」
という具合に、担当として最善を尽くしたことをアピールすれば印象もよくなり、結果落としどころを見つけやすくなります。
このように、銀行員は交渉ごとに対して折り合いをつける能力を業務のなかで習得しています。
調整能力とも言えるこの能力は、どのような職場であっても重宝されるでしょう。
銀行員が転職する際の強み、ストレス耐性
銀行で生き抜くには必須、ストレスコントロール
銀行員生活は、ストレスとの戦いと言っても過言ではありません。
・毎月課せられる数多くのノルマをこなす
・体育会系の厳しい上下関係に耐える
・業務時間外には飲み会や行事に半強制的に参加させられる日々
他のどのような仕事にももちろんストレスはありますが、銀行員のストレスは非常に大きいです。
実際、高ストレスに耐えかねて退職する人も多く、銀行の離職率が高い要因の一つでもあります。
ストレス耐性が自然と身についている
逆に言えば、銀行で勤務し続けた人は、ストレス耐性が高いと言えます。
ストレスまみれの毎日に耐え、諦めずに自分を成長させながら頑張り続けてきたことの証明になるからです。
強い忍耐力、精神力を備え、物事に粘り強く取り組むことができる人材であるとも言えます。
転職市場でも評価されるストレス耐性
転職市場において、ストレス耐性があるかどうかは重要な指標です。
面接時の印象でストレス耐性がないと判断されると、「何かあったらすぐに辞めてしまいそうだな」と思われてしまいます。
銀行員時代に頑張ってきた経験を具体的に交えながら、ストレス耐性があるということを存分にアピールしましょう。
「銀行で揉まれた経験があれば、挫折することなく頑張ってもらえそう」とポジティブな評価を得られることでしょう。
銀行員が転職する際の強み、論理的思考能力
ビジネスマン必須のロジカルシンキング
銀行員には、ロジカルな思考力、説明力が求められます。
「何となく」や「大体」といった抽象的な考え方では、上司にも顧客にも納得のいく説明をすることができません。
融資審査にあたっては、決算書の分析内容や資金繰り状況、過去の返済実績、担保などの保全状況などを体系的に整理して説明します。
思考力や説明力は個人営業や窓口でも身につく
金融商品を提案する際にも、その商品に価値を見出して貰うには、「商品にどのような魅力があるか」を理論的かつ簡潔に説明しなければなりません。
顧客から様々な相談を受ける際にも、話をよく聞き「その人が何を求めているのか」を的確に把握し、対応をする必要があります。
このように、問題点を探して解決策を提示する能力や、複雑な物事を分かりやすく説明する能力を銀行員は習得しています。
無形営業だからこその、強み
金融商品は、無形で仕組みも複雑である一方、顧客のマネーリテラシーは千差万別です。
そのため、銀行員の論理的思考能力は他の業界よりもより高い水準で鍛えられています。
論理的思考能力は、どのようなビジネスシーンにおいても必要とされる能力です。
転職活動においても、職務経歴書や面接においてこの能力をアピールすることが出来きます。
「さすが銀行員」という高評価を得ることができるでしょう。
銀行員が転職する際の強み、スケジュール管理能力
銀行の仕事は信用が第一
銀行の仕事には、定期預金や保険の満期日、融資の返済期限など、あらゆる業務に明確な期日が存在します。
一日でも過ぎれば顧客に迷惑をかけることになり、手形決済日に至っては取引先企業の存続にも関わります。
銀行の仕事は信用が第一であり、期日の徹底厳守は大原則です。
普段の業務内容が強みになる
営業担当はそれぞれが相当数の顧客を担当として受け持ちますが、顧客一人ひとりに様々な期日が存在します。
定期預金の満期日が近い顧客には、余裕を持って声をかけることで継続の依頼をします。
融資の返済期日が迫っていれば、事前に顧客に決済見通しを確認する必要もあります。
そうした数多くの期日をこなす為に、銀行員はスケジュール管理能力を習得しています。
期日をエクセルなどで一括管理したうえ、自分の抱える仕事量の総量を把握している人も多いでしょう。
徹底できる人は意外と少ない
期日に追われる仕事をこなすうちに、
・優先度の高い案件はどれか
・それぞれの案件を処理するのにどれくらい時間がかかりそうか
などを整理する能力が身についているのです。
仕事に余裕をもって取り掛かり、期日を必ず守る。
社会人としては当たり前なのかもしれませんが、徹底できる人は意外と多くありません。
「1日の重み」を知る、銀行員ならではの強みと言っていいでしょう。
銀行員が転職する際の強み、マネーリテラシー
現代を生き抜くために必須の金融知識
銀行員のマネーリテラシーの高さも転職する際の強みになります。
金融庁の発表した「老後2000万円問題」が発端となり、近年マネーリテラシーに関する関心が急速に高まっています。
人生100年時代において、お金のことをよく知り、うまく付き合っていくことの大切さがクローズアップされるようになったのです。
他の金融機関への転職も容易
預金、保険、投資、税金などの知識は、これまで義務教育では教えられてきませんでした。
このため、金融業界に従事していない人の中には、マネーリテラシーが低い人も多いです。
マネーリテラシーを高めるためのサービスは、今後需要が高まっていくことが予想されます。
証券会社や保険会社は、そうしたニーズに応えていく業種です。
銀行員はマネーリテラシーを持ち合わせており、そうした業種へ転職する際の大きなアピールポイントとなることでしょう。
様々な職種へ応用が可能
その他のスキルや人脈を組み合わせれば、FP事務所の設立やマネーセミナーの講師をすることも可能です。
また、企業の決算書分析能力や簿記の資格などを活かして、経営コンサルタントや経理職としての道も開かれるでしょう。
金融に関する知識を有しているということは、それだけで市場価値は大きいと言えるのです。
銀行員が転職する際の強み、幅広い業界知識
銀行では業界知識が自然と身につく
銀行員は、営業活動を通して様々な業界の企業と触れ合っています。
経営者と話をするためには、その企業のビジネスモデルや業界の動向などを勉強していなければなりません。
融資の審査をするにあたっては、事務所や工場などを訪問し、どのような商品を取り扱っているか、どのような製造工程になっているかを実際に見ることになります。
様々な業種の決算書にも触れ、平均原価率や売掛債権・買入債務の平均回転期間といった、業界ごとの特徴も勉強しています。
法人の経営アドバイザーとしての役割
窮境に陥った企業に対しては、企業の抱える課題や悩みを経営者と一緒に考え、経営改善計画書の策定を支援することもあります。
様々な業種の企業と取引を行っていることから、異業種間のビジネスマッチングを支援することも銀行の業務の一つです。
このように、銀行員は業務を通じて、様々な業界の強みと弱み、将来性などを肌で感じているのです。
課題発見力、解決力がある
企業の抱える課題を見つけ、解決策を考える能力があるということもアピール出来ます。
また、実際に様々な業界を見ていることから、転職する際に自分に合う業界かどうかの目利き力もあります。
幅広い業界知識を有しているということは、転職活動の失敗を防ぐという意味でも大きな強みとなるでしょう。
銀行員が転職する際の強み、勤勉性
銀行員はとにかく勉強が必要な職種
銀行員は、とにかく勉強をすることが求められる職業です。
一部の資格は業務のうえで取得必須であったり、出世の条件であったりします。
関連する法改正などがあった際には、その都度新しい内容を勉強しなければなりません。
一般的にも、銀行員は頭がよく、コツコツと勉強の出来る人材であると認識されています。
転職先においてもその勤勉性を発揮し、貢献してくれるのではないかと期待されるでしょう。
今まで取得した資格を活かして転職ができる
取得した資格自体を活かした転職をすることも可能です。
簿記や中小企業診断士の資格があれば経営コンサルタントに、宅地建物取引士の資格があれば不動産業界への転職も視野に入ります。
証券外務員や保険募集人の資格などの資格は銀行員にとって必須の資格であり、証券会社や保険会社への転職も有利となります。
新しいことを学び続けられる人材
また、銀行員は新聞を読むことが習慣化されており、為替や金利の動向など、経済に関するニュースが理解できる点も大きな強みです。
世の中の動向を把握していれば、雑談力も有していることとなり、様々な営業職への転職をする際にもアピールポイントになります。
日々業務をこなしながらも、業務外の時間を自己研鑽に充てることが出来る勤勉な人材は、どのような業界であっても歓迎されることでしょう。
銀行員ならではの強みを活かして転職しよう
以上、見てきた通り銀行員は
・勤勉で頭がいい
・堅実な仕事をする
・根性がある
・コミュニケーション力がある
などの強みがあり、転職市場において高く評価されます。
ただし、銀行員の転職にあたっては、年代ごとにそれぞれ適した転職先があることに注意が必要です。
年代ごとに適した転職先がある
20代~30代であれば、選択肢は非常に多く、様々な転職先の検討が可能です。
銀行員ならではの強みを持ちつつ、年齢的にも十分なキャリア形成期間が残された人材と言えるからです。
対人折衝能力や幅広い業界知識を活かして、キャリアアップとして異業種への転職を検討することも可能です。
勤勉性を活かして勉強し、公務員試験を受験することもいいでしょう。
銀行員の転職市場での価値は高い
40代以降のいわゆる中堅年代になると、社会人としても成熟しつつある年代に差し掛かり、その専門性を活かした転職を検討することになります。
具体的には、取引先への縁故採用、資格や人脈を活かした独立などが候補として挙げられます。
年代別に検討すべき転職先は異なりますが、いずれにしても銀行員の転職市場における価値は非常に高いです。
一度限りの人生です! 銀行から転職したいと考えるのであれば、銀行員ならではの強みを活かして転職活動を始めましょう。
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