「銀行から保険会社への転職に興味がある」
「外資系の保険会社で自分のチカラを試したい」
「実際に転職した人の話を聞いてみたい」
今回はそんなあなたにピッタリのインタビュー記事をご紹介します。
マキさん
・34歳 女性
・国内大手生保→三井住友銀行→外資系保険会社へと転職
・現在は営業アシスタントとして活躍中
・銀行のタテ社会や女性同士の人間関係に疲れ転職を決意
・自分の裁量で仕事ができる
・仕事内容を正当に評価してもらえる
・年収は20%アップ
銀行から外資系企業を狙っている人や、保険会社へ転職したい人必見の記事です。
実際に働く、リアルな様子がイメージできて、よい仕事探しにつながりますよ。
もくじ
銀行員から外資系保険会社へ転職、入行理由
三井住友銀行に入った理由
メガバンクで安定性があると思いました。
ネームバリュー的なものも魅力に感じていました。
夫が転勤族なので、将来的に仕事を続けたかったので、全国に支店があり、異動をしながら勤務できる点も選んだ理由の1つです。
メガバンクでどんな仕事内容でしたか?
中核規模の都市支店のお客様相談課です。
主に個人の住宅ローンの担当をしていました。
顧客情報の出力、窓口での一時受付。ローン実行時の事務。電話での問い合わせの対応など行っていました。
法人の融資やリスケ管理に関する事務も担当していました。
銀行で働いていてよかったこと
安定性やネームバリューは抜群でした。
勤務先を話すと「すごいね」と言われることが多く、多数の人が信頼をもっている企業だということは実感していました。
勤務時間管理は厳しく、残業はほぼなし。
超過した場合はきっちり残業代として支払われていました。
研修や資格取得の支援などはかなりきっちりされていたので、働くにあたっての安心感はありました。
食堂の提供や有給休暇消化の奨励についても徹底されており、福利厚生は充実していました。
銀行員から外資系保険会社へ転職した理由
とにかく上下関係が厳しい
The銀行という体質で、上下関係が厳しかったです。
・役職が上の方が支店に訪れたときは、全員起立で出迎えないといけない
・食堂に役職がある人しか座ってはいけない席がある
・呼びかける時は絶対「名前+役職」
社内の内線をかけるときもかける先の方の役職をわざわざ調べてからかけないといけない等少々面倒なこともありました。
支店長が特別待遇すぎる!
支店長は特別執務室があり家具も高級感のある別もの。
外出時は運転手付きの車で移動するなど、役職の優位性が非常に顕著でした。
同じ金融会社でも保険会社勤務時代は、どんな立場の人でも「〇〇さん」と呼んでいてフランクな印象。
支店長相当の役職の人でも席は他の従業員と同じブースで同じ備品。
軽自動車で自分の運転で活動していたので、そのギャップには驚きました。
お金を持っている顧客への対応が違う
お客様対応に関しても顧客の資金力によって差がかなりありました。
当たり前ですが、資金がある方は別室でVIP対応。
事務の処理や規定上難しいことも、「特認事項」として処理したり。
一般のお客様は何十分も窓口に並んでいるのに……。
とここでも、どのお客様に対しても対等な保険会社との違いを感じました。
銀行から外資系保険会社へ転職、女性の活躍度
三井住友銀行では女性の活躍が進んでいた
副支店長、課長が女性だったとこもあり、三井住友銀行では女性の活躍はかなり進んでいたと思います。
が、いずれも方も独身で(出世するなら結婚も子供もあきらめないといけないのか・・・)という空気感は感じていました。
ですがそこそこ稼いで、実績は出しやすい環境です。
営業もどんどん女性にやらせていました。
女性同士の人間関係がストレスだった
古巣のパート社員さんと入社7、8年の女性営業担当とどうも価値観の違いというか、当時の文化の違いがあるようで、よく衝突していました。
意外と女性同士の軋轢のほうがあったように思います。
それも時間がたてば解消されることだとは思うんですけどね。
女性によって仕事へのスタンスは差がある
あとは定年前のおじさん社員の意識は低く、女性がばりばり稼いでいる印象でした。
研修も充実しており、やればやるだけ結果がでるような環境でした。
産休育休をとる社員も多く、子育てママさん社員も大勢いましたが、すべて完璧に結果もだしてなおかつ感じもよい人もいます。
一方、権利主張ばかりで、仕事をほったらかしの人もおり能力や気遣いの差はかなりありました。
銀行員から保険会社以外にどのような転職先があるか?
保険会社→銀行と転職しましたが、同じ業界なのに上司を特別扱いしてリスペクトする文化のギャップや女性同士の軋轢についていけず、また保険会社に戻りました。
・機密情報の扱いになれている
・事務規定を読み込む力がある
・PDCAを回し、目標数字を追いかける
など金融業界は同じようなスキルが求められることが多いので同じ業界への転職は容易だと思います。
「銀行で働いていた」は誠実真面目な印象を与えるようで、転職には有利でした。
事務処理能力を生かして、公務員になる方、法律事務所や会計事務所へ転職される方も多くいました。
かなり数字に強い方なら、企業の財務部門に変わられる方も多かったように思います。
FPの資格を生かして、公共のセミナーで資産運用の説明をされる方も聞いたことがあります。
銀行から外資系保険会社への求人の探し方
どのように求人を探されましたか?
今回は転職サイトで見つけました。
たまたま営業事務の募集がありましたが、転職サイトは歩合制の営業社員の募集がほとんどでした。
おおよそ20件の求人の中で1件だけが事務、残りは営業の募集でした。
本社部門やいわゆる総合職への転職は、転職エージェントを通すケースが多いようです。
おすすめの転職時期
おすすめの転職時期ですが、年度始まり前に求人が多くなるため活動もしやすくなります。
国内保険会社だと、2~3月ごろ。
外資保険会社だと、1月年度初めの欧米のカレンダーに合わせることが多く、11月~12月ごろ求人が比較的増えます。
銀行員から外資系保険会社へ転職する際の強み
銀行と保険は密接に関わっている
どちらもお金に関係する仕事なので双方の経験や知識を活かせる機会が多いです。
保険料の引き落としや保険金の入金は、銀行を通じて行います。
不備があったさいに保険会社側か銀行側どちらの手続きの不備で滞っているか知識があるため判断でき、お客様に説明できました。
事務の正確さは保険会社でも活きる
銀行員時代は、研修漬けの日々でした。
基本的なマナーや立ち振る舞い、ミスをしない事務の手法や個人情報の取り扱いまでみっちり叩き込まれました。
そういった金融機関で働く誠実な態度や事務ミスをしないという意気込みは、保険会社でも評価されています。
元銀行員の肩書は保険会社でも通用する
「元銀行」という肩書は、社内に人に対しても「きっちりしている」「信頼できる」という印象を与えてくれます。
やはり近い業界からの転職者ということで、上司や先輩からも、入社当初から何となく「仲間意識」を持ってもらうことが多く、スムーズに溶け込むことができました。
銀行員から外資系保険会社へ転職、仕事内容
給与や年収は増えた
現在は、営業社員のアシスタントをしています。
主に、新規の見込み顧客獲得と既存顧客のフォローです。
給料に関しては、銀行員時代より20%ほど上がりました。
銀行の事務職(一般職)の給料は低かったです。
知識が必要な業務が多かったのですが、旧来の事務職の給与基準を引きずっている印象でした。
必要経費はあとで請求する
給与は増えましたが、文具やインク代、事務用品は自己調達し、会社へ請求する仕組みです。
上限は決められていますが、きちんと支給されます。
ただ業務の合間で毎回の申請が面倒なことも多く、(このぐらいもういいかな・・・)と多少自腹を切っていることもあります。(苦笑)
社内でのストレスはほぼなし
残業はほとんどありません。
担当する営業社員にもよりますが、勤務時間もその日の業務内容や、プライベートの用事によって相談の上、前後させることができ柔軟です。
ストレスについては、社内はほぼありません。
歩合制の営業社員の部署ですが、全員が個人事業主のような雰囲気なので、皆さん友好的に接しますが、干渉しあったりすることはないです。
社外に関しては、「保険の勧誘=怪しい」と感じる人は多いようで、新規テレアポ時は攻撃的なお客様に、心ない言葉を浴びせられることが頻繁にあります。
軌道に乗るまでは、このストレスを乗り越えられるかが、肝となります。
また、保険金の請求時に金額を釣り上げて取れるだけ取ろうという気負いのお客様もいるので、その方への説明、交渉は神経をすり減らします。
銀行から外資系保険会社へ転職してよかったこと
社員同士がフラットな関係
銀行は上下関係が激しく、役席者の優遇が顕著で、役席名で呼ぶのもいちいち面倒でした。
今の保険会社は全員「〇〇さん」付けなど、役席者も比較的対等な関係です。
トップダウン方式より、リーダーシップ型の上司が多いように感じます。
営業成績で給与はもちろん違い、成績の低迷時は厳しいこともいわれます。
しかし優秀な人ほど礼節をわきまえている、という風潮が浸透していて、一緒に働いていて気持ちの良い方が多いです。
テレワークをいち早く導入
2020年4月、コロナ禍になって速やかにテレワークが始まりました。
銀行にいれば対面の対応や書面の事務処理も多く、ここまで素早くできなかったと思います。
テレワーク開始1週間後に、社長の一存で「テレワーク導入経費」が社員全員に一律一括で支払われたことも、ありがたかったです。
当時、さまざまな混乱の最中でしたが、スピーディなトップの対応に、会社に対する信頼感が高まりました。
結果さえ出せば、職種関係なく活躍の場が広がる
アシスタントの私も、テレアポの商談獲得率が高かったことから、社員の方へノウハウをレクチャーする機会を与えてもらいました。
プレゼン1回につき、手当をいただいたり、次年度の昇給に反映したり、報酬もきっちり払ってもらえる会社です。
歩合制社員の方でも素質がある方は、支店長クラスの待遇で経営企画部門に招かれていました。
新卒社員、中途採用社員、契約社員等あまり関係なく、実績のある人にはチャンスが巡ってくる体制です。
銀行から外資系生保の総合職へ転職した人の働き方
現場の歩合制社員の方は、「銀行は支店のエリアや支店の人員も成績に影響してしまう。保険は自分の実力1つで勝負できるから良い。」と話していました。
まず1からの顧客作りなので、入社後2,3年はテレアポ漬けの日々でかなり辛そうです。
ただ、会社もその辺りは理解しており、2,3年は親切丁寧にサポートしてくれます。
そのあと急に伸びる方もいますので、自身の持久力との勝負です。
営業手法は自由
良いところは営業手法がかなり自由であることです。
1から顧客を獲得するので、顧客の属性はある程度自身でコントロールできます。
大企業に注力して年に1,2件の大型契約の獲得で上位の食い込む人。
零細企業や個人の契約を年100件積み重ねて、5年後気づけばトップになっていた人、などやり方は実に様々です。
顧客へのアプローチも様々
アプローチ方法も様々で、銀行時代に培った、相続対策や資産運用の知識を混ぜ合わせて、斬新な提案をしている社員もいます。
銀行時代の縁を大切にし、司法書士や行政書士と共同のようなかたちで、セミナー集客し保険を提案する社員もいます。
保険は個人への営業より、法人への営業の方が単価も大きく、新規契約後の追加契約の見込みも大きいことから会社としてもBtoB営業を推奨しています。
法人営業経験者はスムーズに取り組める
銀行で法人営業をしていた方は比較スムーズに取り組めています。
生命保険と損害保険の垣根もなくなってきていますね。
あらゆる分野の保険を提案しています。
新しい保険がどんどん産まれて来ているので、将来性はある業界だと思っています。
今後ますますのご活躍を祈念しています!
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