「銀行員って転職しても使えないって聞いたけど本当なの?」
「なんとかして、銀行以外でも通用する人材になりたい!」
そんなあなたのための記事を書きました!
・年齢:30代後半 関西在住
・地元でリテール(個人営業)として奮闘中
・毎月1万人以上が訪問する転職メディアを運営
・200人以上の転職相談にのった経験アリ
結論から申し上げますと、「銀行員は、転職先で使えない」とは限りません。
早々と転職をあきらめるのはちょっと待った!
銀行員に限らず、転職先で使えない人材かどうかは人それぞれ。
銀行で培ったスキルを評価してくれる会社もたくさんあります。
・銀行員=活躍できない、とは限らない
・転職先に使えない元銀行員と思われないためのポイント
・転職市場で評価される、銀行員のスキル
この記事を読めば、あなたも銀行員が転職に成功するためのコツや求められているスキルがわかりますよ!
\あなたの市場価値が5分でわかる/
もくじ
銀行員は転職先では使えない人材はウソ?
異業種を目指す場合は20代の方が求人がある
新卒や20代の銀行員の方であれば、転職先で大きく職種や業界を変えたとしてもチャンスはかなりあるでしょう。
第二新卒を受け入れてくれる企業は近年かなり増えてきています。
ただしこの場合経験やスキルをアピールすることはできないので、学歴や、新卒で入った会社のネームバリューが肝になる可能性が高いことに注意が必要です。
30代以降になると転職のハードルは上がる
一方で30代以降になると転職のハードルは高くなります。
一般的には、「30歳を過ぎると 、過去のキャリアとあまり関係のない業種・職種への転職は厳しくなる」といわれています。
なぜなら、30代以降の中途採用の場合は、第二新卒などの若手とは違って、「即戦力」として働ける人材が求められているからです。
当然この事実は銀行員の場合でもあてはまります。
同業他社の場合は銀行の経験が活かせる
銀行員が転職する場合、 20代か30代以降かに関わらず、まずは金融業界内での転職が選択肢として挙がってきます。
新しい企業で即戦力となるためにも、30代以降の銀行員の方はとくに、同じ業界への転職を選ぶことで成功する可能性が高くなります。
例えば、同じ金融業界、フィンテック企業、企業の財務・経理部門などは、銀行で経験したスキルを活かしやすいです。
ベンチャー企業に転職する際のコツ
もし、30代以降の銀行員の方がベンチャー企業への転職を考えている場合は、堅めの人材を求める企業を選びましょう。
堅めといっても、融通がきかないという意味ではなく、しっかり誠実に仕事をする人、という意味です。
また、ある程度以上の肩書きを持っている方であれば、その肩書きを活かして、ベンチャーの社外取締役や監査役といった肩書きで入ることができるかもしれません。
ベンチャー企業が関係省庁や大手企業などと諸々交渉するときに、銀行経験のある偉い人がいるほうが信用されるからです。
転職する際に使えない銀行員と思われないためのポイント
強みや特技を活かして転職
転職活動を成功するためには、自己分析をしっかりすることが大切です。
職場では、 当たり前ですが仕事ができない人よりも仕事ができる人の方が好ましいです。
もし苦手な仕事をすることになれば、それこそ、使えない人と認定される可能性が高くなってしまいます。
たとえば、営業がニガテなのにまた営業職を志望したり、財務諸表がニガテなのに会計部署の仕事に就く、などをやってしまうときついです。
前職のスキルが活かせるか?
そして、30代以降の銀行員の方は、「前職のスキルが活かせること」をしっかりアピールすることが大事です。
また、面接では、実績の盛りすぎに注意しましょう。
転職後に周りの期待値が高すぎて疲弊し、自滅することにもなりかねないからです。
自ら「使えない人」認定されるリスクをとらないように気をつけましょう。
自ら学ぶ姿勢を持つ
転職するということは今までとは違う業務をこなすということなので、新しいことを学ぶ機会も多くなります。
こういったときに、受け身になるのではなく、自ら学ぶ姿勢をもつことがとても大切です。
30代以降の方であっても、基本的に「まずは一兵卒として一からキャリアを築いていく!」くらいの心構えでいきましょう。
そうすれば、 もし最初のうちに新しい職場・仕事に慣れずうまくできないことがあったとしても、周りはその頑張りをみてサポートしてくれるはずです。
転職先によっては研修が少ない場合も
銀行は他の業界と比べ、研修が手厚く、資格取得のための勉強をする機会も多いです。
しかし、転職先でもそのような丁寧な研修をたくさん受けられるとは限りません。
同僚から学んだり、本を買って独学で勉強したりして、日々自己研鑽することが大切です。
転職理由を会社のせいにしない
いわゆる「他責的」な傾向がある人は、どこの企業でも敬遠されてしまいます。
ほとんどの転職希望者のホンネは、「銀行で働くのが辛い」、これだと思います。
しかし絶対に、銀行に対する「愚痴」を言ってはダメです。
転職理由は-から+へのストリーで語る
採用担当が知りたいことは、 退職理由ではなく「転職理由」です。
愚痴などのネガティブな意見は退職理由でしかありません。
どうしてもネガティブな表現になってしまう場合は、相手に、
・自分で努力してもどうにもならなかった
・客観的にみて「辞めるのも仕方がないよね」
と思ってもらえるように、そして、退職理由から転職理由までが「論理的なストーリー」になるよう、言い回しを工夫しましょう。
ポジティブな理由に置き換えて語る
また、転職理由を語る際のコツとして、
・キャリアアップのため
・自分の強みを御社で活かしたいため
など、志望動機はできる限りポジティブな理由におきかえて締めくくりましょう。
また、少し意外ですが、「銀行と違う新しいことをやってみたい」というのは、20代までなら問題ないのですが、30代を超えてからの転職理由にする場合は気をつけましょう。
採用側は銀行員としての知識やスキルを求めているので、「新しいことをやりたい」では、そのニーズを満たしていません。
そのため、「なぜそのために転職する必要があったのか」などといった、「新しいことをやりたい」にプラスする理由が絶対に必要です。
転職市場で評価される銀行員のスキル
目標をやり遂げる能力
銀行員は窓口や内勤であっても、目標数字を任されている場合が多いです。
目標を達成した経験や、表彰された経験は大いにアピールポイントになります。
また目立った実績がない場合でも、数字を達成するためにどのように考え、どのように行動し、改善をしたのか(PDCAを)語れるようになれば、面接でも評価されます。
なぜならそういった目標をやり遂げるために努力できる人材は、どの会社に行っても 必要とされるからです。
また、俗にいう「ノルマ」ですが、一般的にノルマのある仕事はみんな避けたがる傾向があります。
さらに、銀行は体育会系組織である場合も少なくありません。
そういった環境で業務をこなした経験は、ストレス耐性があることの証明になります。
財務諸表が読める、数字に強い
銀行員だったら、当たり前のように損益計算書や貸借対照表などをある程度読むことができ、かつ分かりやすく説明できる人が多いです。
他の業種、企業では同じことができる人は少なかったりします。
銀行員に「向いている人」の特徴としてよくいわれているのは、数字に強い、折衝力がある、人と話すのが得意、正義感が強いなどがあります。
もちろんこれらのスキルがたくさんあればあるほどよいですが、銀行に入行するときはそれら全てに長けていなかったとしても、ある程度業務をこなしていくうちに、これらはすべて自然と身についてきているはずです。
提案力がある
法人担当の経験があるなら、上記の決算書から企業の経営層へ提案するチカラが磨かれます。
窓口や個人担当であっても、顧客の属性を把握し、その人にあった提案をするチカラは大きな武器となります。
融資に関することの場合、基本的には経営者層と話すことが多くなります。
この経験を若いうちから得られるのは大きいため、法人営業の人は、「経営者との折衝力」があることはぜひアピールしましょう。
どのポジションにいたとしても、自分が仕事で成功した体験を深堀りして語れるようにすれば大丈夫です。
銀行員が転職先で使えないかは、あなた次第
ここまで、銀行員でも転職を成功させることは大いに可能だということを述べてきました。
銀行員であってもなくても、転職には不安がつきもの。
さらに銀行のように、世間からの評判が良く、福利厚生が整っている業界からの転職は、ますますその不安も強いと思います。
ですが、違和感を感じながらもなんとなく銀行員を続けてしまうと、増々転職しにくくなってしまいます。
銀行員の転職市場価値は決して低くはありません。
20代の方も30代以降の方もそれぞれ、対策を万全にして、自分自身と自分の周りの人のために、前向きな気持ちで転職にチャレンジしてくださいね。
みなさんに明るい未来が来ることを信じています。