「面接なんて久しぶり。どんな受け答えがいいんだろう」
「転職理由がネガティブすぎる。どうしよう」
「実は銀行がイヤになっての転職。面接で何て言おう」
銀行員からの転職理由をどのように語ればいいか悩むあなたへ向けて、この記事を書きました。
・年齢:30代後半 関西在住
・地元でリテール(個人営業)として奮闘中
・毎月1万人以上が訪問する転職メディアを運営
・200人以上の転職相談にのった経験アリ
自己PRは得意、志望理由もなんとか語れる。
でも「銀行をなぜ辞めたのですか?」という質問にはドキドキしませんか?
なぜなら、銀行員の転職は、ネガティブな理由であることが多いから。
この答えづらい転職理由に苦労する人は、あなただけじゃありません。
そんな悩めるあなたに、「銀行員の転職理由の語り方」をお届けします。
・転職理由をポジティブに語る方法
・入行時の動機にふれる方法
・応募先の志望動機につなげる方法
・転職理由言い換え例文集
転職理由を考えるにあたってのパターンもカンタンな3ステップでご紹介します。
自分に当てはめてアレンジが可能です。
さらに実際に使える例文集も用意しました。
銀行員は転職市場でも価値が高い業種の1つ。
面接官の期待も高いので、自信を持って受け答えもバッチリ決めたいですよね。
この記事をお読みいただければ、ネガティブな転職理由も加点要素に変えられます。
志望先の面接で、あなたの魅力が最大限に伝わりますよ。
*200人以上に聞いてわかった「銀行を辞めたい本当の理由」についてはこちらの記事をご参照ください↓
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もくじ
銀行員からの転職理由はポジティブに語ろう
銀行員の退職理由はみんなネガティブ
多くの銀行員の転職理由は、ノルマ、給与、人間関係などに対する不満です。
入社後のミスマッチを防ぐためにも、面接ではありのままでのぞむのが理想。
ですが、こんなネガティブな理由は、はっきりとは言いづらいですよね。
実際、そのまま面接の場で言ってしまうと「粘り強さに欠ける」「ストレス耐性がない」と捉えられ、採用を見送られてしまいます。
転職理由は面接での印象を左右する
転職理由は、志望動機や自己PRに比べ、ネガティブな面が際立つ部分です。
面接官は、現在の職場を辞める理由を尋ねることで
「ここで長く働いてくれそうか?」
「すぐ辞めてしまわないか?」
を判断しています。
答え方によっては、大きな減点ポイントになりかねません。
転職理由は、面接における実は繊細かつ大事な部分なのです。
ネガティブな転職理由は、ポジティブな内容に変換し加点ポイントとなるよう、しっかり準備しましょう。
ネガティブな転職理由は前向きなストーリーにしよう
転職理由は、前向きなストーリーとして語ることをおすすめします。
ストーリーとは自分の過去、現在、未来をつなげたもの。
現状にネガティブな要素しかなくても、これまでの思いやこれからに向けた思いを含めることで、前向きで説得力のある転職理由として話すことができます。
以下のページでは、転職理由の語り方をさらに具体的に説明していきます。
銀行員からの転職理由は入行時の動機や転職先で実現したいことにふれよう
ステップ1、銀行で仕事をはじめたころを思い出す
まず過去のことを振り返ってみてください。
新卒就活や入行時のことを思い出すのが良いですね。
社会人になりたてのころ、かねてから実現したいこと、希望や夢を持っていたことはありませんでしたか?
「人の役に立ちたい」「大勢を率いるリーダーになりたい」など。
きっと前向きなものだったはずです。
入行当時の、仕事に対するポジティブな気持ちを思い出してみてください。
ステップ2、今の仕事や業界では達成できない現状を語る
過去の目標を語った上で、現在の状況を話します。
今の銀行ではそういったことが実現しづらい、達成が難しいといった理由づけに繋がります。
ネガティブな要素なので、ずるずると愚痴にならないよう注意も必要です。
客観的な事実も加えながら、話せるように心がけましょう。
ステップ3、転職によって入行時の思いや希望が実現できるとまとめる
そのため、入行当時の目標を叶えるために転職を決意した。
自分の人生に転職はかかせなかった。
と結論付けます。
プラス要素で転職は前向きな意思だったとまとめましょう。
そこから次の会社で成し遂げたいことを話すと、自然と志望動機の話題へと広げられます。
銀行入行時の志望動機とかさねつつ、社会人経験を通して新たにもった夢や目標視点を加えると良いです。
漠然と銀行で働いていたのではない、色々な気づきをもちながらやってきたことも語れますよ。
銀行からの転職理由をストーリーで語る時のポイント
現在の仕事で改善の努力をした経験も話そう
実現したかったことが現在の仕事では達成できない、と話す際は、改善の努力をしてみたことも話せると良いです。
自分はやる気があって行動したけれどダメだった。
そこで御社でやりたい。
と志望動機にもつなげられます。
現状を変えようと試みてみたことを語れると、粘り強さや解決思考のアピールにもなります。
銀行業界ではできない仕事を精査すると説得力が増す
「それって銀行でもできるんじゃない?」
「よそでも実現できるよ」
といった面接官のツッコミへの対策もしておきましょう。
そのため業界研究、会社研究は入念に行うと良いです。
銀行にはないこと、できないことをしっかり精査しておきます。
ここでしかできないことが説明できると、転職理由と志望理由どちらにも説得力が増します。
転職理由はポジティブ要素で挟み込もう
もう1つのポイントは「+、-、+の順番で語る」ということです。
ネガティブな話題(-)をポジティブな要素(+)で挟んで話すと、採用担当者に良い印象を与えることができます。
今回説明したものに当てはめると
入行当初の思い(+の事柄)
入行したけどできなかったこと(-の事柄)
次の会社で頑張りたいこと(+の事柄)
となります。
この型は、面接の他の質問についても応用が可能です。
自身の振り返りや未来に向けての視点をあてはめて、パターン化しておきましょう。
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すぐに使える!銀行からの転職理由の例文
転職理由をポジティブに語るために、
銀行志望時の希望→実現できない現状→今後やりたいこと
の3ステップで作成した例文をご紹介します。
例文、ノルマがキツい
「顧客にしっかり向き合い提案できる営業がしたい」
というのを信念に取り組んできましたが、それが難しくなってきたため、転職を決意しました。
銀行を志望したのは、顧客の悩みや要望に寄り添い、幅広い解決方法を提案したいと思ったからです。
しかし、今の職場では、ノルマに沿った商品の販売が目立ちます。
目標達成が第一優先となり、顧客のニーズにそぐわないものを勧めざるをえないことがあります。
ノルマに対して、計画を立て、自分なりに手法を工夫するというのは、やりがいがあり、必要なことだと考えています。
ただ、業績ばかりにこだわるだけではなく、もっと顧客の声を聞き、本当に必要なものを通じて貢献したい、という気持ちをずっと持ってきました。
御社は、他社に比べ商品ラインナップが豊富で、契約後のアフターフォローにも注力しています。
かねてから感じている1人1人の希望に合った提案をし、長く取引ができるような信頼関係が築けると考え、御社を志望しました。
例文、年功序列で組織風土が古い
「いつか自分のスキルを組織や顧客のために活かしたい」
というのを信念に取り組んできましたが、それが難しくなってきたため、転職を決意しました。
銀行を志望したのは、業務範囲が広い金融サービスを通じて、自分の経験を活かした商品づくりや組織づくりがしたいと考えたからです。
しかし、今の職場では、様々な制約や慣習があり、実現は難しそうだと感じました。
業務や手法の改善などのアイデアは浮かんだとしても、目上の人間には進言しづらい文化で、言葉を飲み込むことがありました。
そのたびに、このような自分でいいのか、と思い悩みました。
そんなとき、御社のスピード感のある経営体制に驚き興味を持ちました。
どの立場の社員も全員が発言できる会議など、経営陣自らがフラットな人間関係を構築できるような体制づくりをしていることが新鮮でした。
会社として良いと判断したことは、どんどん取り入れるその姿勢に、私もこのメンバーの1人として貢献したいと強く思うようになりました。
例文、お願い営業が嫌
「企業や個人の悩みを解決し支援したい」
というのを信念に取り組んできましたが、それが難しくなってきたため、転職を決意しました。
銀行を志望したのは、様々な立場の顧客の要望を聞き、金融を通して幅広い支援がしたいと考えたからです。
しかし、銀行の収益のために、実際には必要性の低い貸付をお願いすることがありました。
果たして本当に顧客のニーズに合っているのか。と疑問をもっていました。
銀行では、中小企業を担当していたこともあり、経営における収益性については、シビアにみるべきだと考えております。
収益確保に向けた施策についても積極的に取り入れていくべきです。
ただ、顧客に自発的に自社の商品を選んでもらい、経営が安定することが理想です。
御社はサービスに対しての情報提供が細やかで、顧客がしっかりと自分のニーズと照らし合わせた上で選択できるようになっています。
ここなら、これまでのスキルを活かし、顧客に寄り添った提案ができると考え、志望しました。
例文、業界の将来性がない
「顧客を支援できる大きなプロジェクトに携わりたい」
というのを目標に取り組んできましたが、それが難しくなってきたため、転職を決意しました。
銀行を志望したのは、個人や企業に必要な金融を通して、生き方や経営が豊かになるよう支援したいと考えたからです。
しかし、数々の企業を担当する中で、金融面の支援だけでは足りないと感じました。
もっと幅広い支援が必要だと感じながらも、銀行では様々な制約や規定があります。
顧客ニーズを反映させるため、何度も会議に諮り複数人の決裁者の承認を得るため時間がかかりすぎます。
そのとき、幅広い支援ができるのは、金融以外でも可能なのではと感じました。
御社は業界初の〇〇を導入しており、課題解決にむけたスピーディな支援が特徴です。
今は勢いのある会社の1つとしてメディアで取り上げられていますが、創業当時の苦労した話なども拝見しました。
新しいものに果敢に取り組んでいく姿勢に、私もメンバーの1人として主体的に関わりたいと考えました。
例文、人間関係がうまくいかなかった
「チームでの連携を高めて成果を出したい」
というのを信念に取り組んできましたが、それが難しくなってきたため、転職を決意しました。
銀行を志望したのは、1つの支店の中でも様々な担当があり、コミュニケーションを図りながら目標に向かってチームで達成していくことができると感じたからです。
しかし、今の職場では個々に課せられるノルマがあまりに高く、お互いの良さを高めるやりとりが希薄になっています。
情報共有やそれぞれの問題意識を話し解決し合える場を作ろうと、社内で提案をしたことがあるのですが、個人主義の風潮が強くうまく機能しませんでした。
御社は、チームワークを重点とした組織作りに力を入れています。
経営陣のコメントにも、「社員間の相互理解を業務方針としている」とありコミュニケーションを大切にしている会社だと感じました。
ここなら、個人のスキルを磨きながらも、チームで連携し、より大きな業務に携わっていけると考えました。
まとめ、銀行員から転職理由を聞かれても大丈夫!
転職理由は型を作ってサラっと語ろう
転職理由はネガティブ要素が入ってしまうことで、減点リスクもあります。
そのためご紹介した、
・+の事柄、 -の事柄、+の事柄の順で語る
ということを意識しましょう。
事前にしっかりと準備しておけば、面接も安心してのぞめます。
転職理由は、自分の型として用意したものをサラっと語ります。
そして加点要素の高いほかの自己PRや志望理由に厚みをもたせるのも良いでしょう。
銀行員は他業界からも評価が高い
銀行員経験者は
・経営感覚に優れている
・事務処理に長けている
など転職市場で評価が高いです。
採用側も期待が高いので、前向きな受け答えをするように心がけたいものです。
ただ、忙しい銀行員は日々の仕事に追われ、転職準備をじっくり行う時間を取りづらいですよね。
忙しい銀行員は転職エージェントの活用もおすすめ
そんな時間のない銀行員には、転職エージェントの活用もおすすめします。
転職エージェントは仕事の紹介だけではありません。
専任の担当者が、応募書類の添削や面接対策まで効率的よくサポート。
「やっぱり個別に相談したい」「こんな受け答えで良いのかな」という不安にも、しっかりと寄り添い1人1人に合わせた対策を行います。
忙しいあなたでも、転職成功までの最短距離を目指せますよ。
あなたも頼もしい転職のプロを味方につけて、転職への近道をしてみませんか?