「十八親和銀行に勤めているけど、もう辞めたい」
「地域経済はどんどん廃れていくし、地銀の将来性を感じない」
「実際に辞めて転職に成功した人はいるのかな?」
今回はそんな声にお応えするインタビュー記事をご紹介します。
長崎県の有力地銀の十八銀行を辞めて、Web関連の企画職へ転職した27歳女性アカネさんの体験談です。
プロフィール
・新卒で十八銀行へ就職
・後方、窓口業務、資産相談業務を経験
・保守的な組織や将来性に不安を感じ、2020年に転職
・現在はWeb関連の企画職として活躍中
十八銀行を辞めたいを思った理由や、十八銀行で今後リストラはあるのか?、コロナ禍で転職活動を成功させた秘訣などを語っていただきました。
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<この記事をまとめた人>
・年齢:30代後半 関西在住
・地元でリテール(個人営業)として奮闘中
・毎月1万人以上が訪問する転職メディアを運営
・200人以上の転職相談にのった経験アリ
もくじ
十八親和銀行を辞めたい理由
年功序列で保守的な社風
まず入行して思ったのが、事務手続きが事細かに決められていて、煩雑すぎるということ。
もちろん大事なお金をお預かりする以上、きちんとするのは当然のことなのですが、
後から思うと、十八銀行はさらに輪をかけて保守的な風土だったと感じています。
新しいチャレンジや、新規の顧客獲得をするよりも、ミスをしないことの方が評価されて結果的に出世にもつながります。
まさに、出る杭は打たれる。
ちょうど私が転職しようとしている時は親和銀行との合併を控えており、ひたすら顧客との調整や事務作業に追われていました。
従業員のモチベーションも低いように感じました。
従業員組合があるが、そこも保守的
組合の役員をやっていた人が人事部に行くなど、出世コースに乗ることが多かったので、結局会社とナアナアなんだなと。
従業員の働きやすさの向上には、役立ってないのでは。
組合費も毎月天引きされてたし、労働組合ってほんとに必要なの? と思っていました。
現在働いている会社は労働組合がないのですが、リモートワークやフレックスタイムなどの制度も充実していますし、組織の風通しもいいです。
土日に自己啓発セミナーがある
これは、母体となっているふくおかFG(フィナンシャル・グループ)の特徴なのですが、
土日に自己啓発セミナーがあります。もちろん休日手当は出ません。
・投信販売実践ロープレ
・マーケット環境認識
・融資業務の解説
・マネジメントスキル向上
・ビジネススキルの向上
建前は「自由参加」なのですが、若手を中心に半強制の空気があります。
その上で銀行業務検定などの資格も受けなきゃいけないので、休日の半分は銀行関係のイベントでつぶれていました。
休みは友達と買い物に行ったり、旅行に行ったりともっと充実させたかったのに……。
十八親和銀行を辞めたい、女性が活躍しにくい?
他の金融機関の人の話を聞いていると、「女性も働きやすい」との声を聞いていたので期待していたのですが、
十八銀行は女性が働きやすい、長く活躍できるとは、あまり思いませんでした。
私が見聞きした範囲での感想ですが、未だに結婚や妊娠するとと辞めていくという風潮があります。
育児休職や時短勤務なども制度としてあるのですが、取得すると周りからあまりよい顔をされません。
残っている女性は、未婚者またはシングルマザーばっかり。
女性の支店長はほぼいないです。
その代わりというか、目標ノルマで詰められることは女性は少なめだったと思います。
九州だからか、男尊女卑のような文化も関係あるんですかね。
十八銀行は今後リストラがあるのか?
私は、リストラはあると思います。
2021年の2月に合併に伴い、計68店舗が統合されることが発表されました。
当然、支店長や副支店長などの席は今まで2つだったものが1つになります。
支店の銀行員も、派遣社員も、パートさんもそんなにたくさんいらないですよね。
ただでさえ地元経済は衰退が続いているのに、コロナ禍で飲食店や観光産業を中心にさらに苦しい状況が続いています。
まずは、採用の抑制や、人員の補充をしない方向で徐々に人を減らしていき
さらに将来、早期退職募集を大体的に行うといった、リストラはあると思います。
十八銀行を辞めたい、転職活動
ストレスで体に異常を感じる
実際に十八銀行を辞める1年以上前から、辞めたいという意思はありました。
親和銀行との統合を控えて、事務やシステムの研修があったり、お客様に説明して回ったりと非常に職場が混乱していた時期でもあります。
ストレスのせいか、背中や腕に謎のブツブツ(湿疹)までできました。
最初は親も反対していましたが、体に不調をきたしていることもあり、半年以内には新しい就職先を決めるからといって認めてもらいました。
十八銀行で働きながら転職活動
土日の勉強会も仮病を使って休んだこともあります。
当時コロナで世間が騒いでいたこともあり、
「喉に違和感が……」とか言ったら割とカンタンに休めました(苦笑)
転職活動を通じて、いろいろな会社を見ることができたのと、精神的に図太くなりましたね(笑)
コロナでリモート面接を導入している会社が多いのも、結果的に良かったです。
仕事終わりに18時からスマホでオンライン面接。なんてこともできましたので。
現在の仕事内容
福岡県内のWEBサイトの制作会社で働いています。
企画やクライアントさんへのヒアリング、ライターさんやデザイナーさんへの外注などを行っています。
まだまだ先輩や同僚の方に頼る場面も多いので、独り立ちするのが当面の目標。
Web業界はリモートワークが進んでおり、フレックスタイムなども取りやすい!
将来結婚したり、子どもが生まれても仕事を続けられそう、女性でも活躍できるのがメリットだと思います。
ちなみに緊急事態宣言中はフルリモートでした。
ほんと、感染リスクに怯えながら電車に乗らなくてよいので助かっています。
通勤時間もゼロなので、結果的に生産性も上がりました。
将来は地元長崎に戻って、Webマーケティングや金融機関で得た知識の両面から、地元の企業を活性化できるような人材になりたいと考えています。
使用した転職サイト、エージェント
数打たないと、と思ってたくさん登録していました。
出勤中の電車の中や昼休憩中は、サイトのメールチェックやエージェント担当者さんとのやりとりばかりしていましたね(笑)
キャリトレ
まずは登録した転職サイト。
スマホでスキマ時間に求人をササっと見られるので働きながらの転職活動にピッタリでした。
CMなどで有名なビズリーチが運営元なので安心感。
求人を見ているうちに本格的に転職を考えるようになったので、オンラインなどで対面相談できるエージェントも併用して活動しました。
リクルートエージェント
実際に知らない人に転職の相談をするって大丈夫なのかな? とドキドキだったのですが、
とても親身に相談にのってもらいました。
エントリーシートの添削や、面接対策セミナーなども充実しているので、はじめての転職で何からはじめたらいいかわからない、という方は相談してみる価値はあると思います。
転職エージェントneo
第二新卒のエージェントは関東圏・関西圏だけが対象の場合が多いのですが、こちらは名古屋や福岡にも拠点があるので、心強かったです。
そもそも転職すべきかからの相談や、エントリーシートの添削、面接対策なども丁寧に行っていただきました。
最終的に内定もゲットできてとても満足しています。
今後ますますのご活躍をお祈りしています!