「三菱UFJ信託銀行を辞めたい」
「銀行は派閥や上下関係が厳しい」
「信託銀行員ってどんなところに転職しているのかな」
今回は、そんなあなたのためのインタビュー記事をご用意しました。
メガバンク系列の信託銀行である超有名企業、三菱UFJ信託銀行に現在もおつとめの佐藤さん(仮名)からいただいた体験談です。
佐藤さん プロフィール
・37歳 男性
・大学を卒業後、新卒で三菱UFJ信託銀行へ入行
・法人融資を経て、現在は法人不動産仲介を担当
・多くの業種と関わりたい考え、大手の銀行を志望した
・出身銀行によって派閥があり、人間関係が複雑
・方針が変わり、積み上げたキャリアを活かせなくなった人もいる
・銀行員の知識やスキルがあれば転職は苦労しない
「就職したい会社・業種ランキング」上位の信託銀行でも、転職する人はいるようです。
実際に働く人からみた内側の実情をたくさんうかがいました。
最後までお読みいただければ、信託銀行を取り巻く「今」がわかって、あなたの進むべき道が見えてきますよ。
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<この記事をまとめた人>
・年齢:30代後半 関西在住
・地元でリテール(個人営業)として奮闘中
・毎月1万人以上が訪問する転職メディアを運営
・200人以上の転職相談にのった経験アリ
もくじ
三菱UFJ信託銀行を辞めたい、入行した理由
幅広い業務に関われると思い入社
会社を選ぶ際、私が重要視していたのは
・経済全体にアンテナを張っておくこと
・大手であること
・多くの業態業種と関わりを持てること
・業務の幅が広いこと
です。
これらを勘案して信託銀行を選びました。
実際に、金融を切り口に様々な業界や業種の方と関わりを持つことができています。
大手ならではのダイナミックな仕事にたずさわることもでき、想像していた以上の経験ができました。
年収の伸び幅も大きい
加えて、新卒入社時こそ給与面は低い(当時17万4千円)ですが、年次が上がるにつれて、給与の伸び幅も大きかったです。
また系列都市銀行に比べても、福利厚生の手厚さや働き方の柔軟性などは抜群に良かったと感じます。
三菱UFJ信託銀行を辞めたい、パワハラはある?
出身銀行で派閥があり人間関係が複雑
同期や周りを見ていると、人間関係や派閥のような形、上司からのパワハラなどは確かに存在します。
ちなみに合併前の旧信託銀行の名残りは、色濃く残っているように感じます。
旧三菱信託、旧UFJ信託、また部門によっては旧日本信託、それぞれの出身者で派閥のようなものはあります。
仕事の進め方、やり方について「まぁあの人は旧◯◯だから」というような会話は至る所で耳にしました。
体育会系の社員は少ない
組織風土として体育会系の雰囲気は感じません。
上司がそちら系の人であればそうなる、といった程度です。
会社全体としては、どちらかといえば穏やか、大人しい、理詰めの風土であった認識です。
結論、会社全体を覆うような、合う合わないのレベルの風土と呼ぶようなものは形成されていないような感覚を持ちます。
結局は部署、上司、チームとの人間関係の良し悪しが、合う合わないを決める全てではないかと、感じます。
三菱UFJ信託銀行を辞めたい、ノルマがきつい
ノルマの方針や評価は部署による
例えば、不動産部門では週1回定例ミーティングが開催されていました。
部全体レベルのところもあれば、部長と各チーム毎、といった具合で、方針や進め方は部署ごとに様々です。
私が経験したことがあるものとしては、目標管理シートを使った目標管理会議です。
各担当ごとに担当取引先一覧があり、その横に案件化しているものの数字が記載されているようなものです。
ノルマは1人あたり1億から2億
各担当は自分の半期、もしくは四半期単位の目標数字が設定されています。
不動産仲介の目標数値というと、取引先の規模で多少ちがいはあります。
それでも1人あたり1億前後〜2億といった数値が割り振られています。
過去からの案件で着地が見えているものは議論の対象になりません。
新規案件をどれだけ積み上げられるか、その確度をどうやって高められるか、という議論が毎週行われます。
新規案件を作るのがキツイ
日々の走っている案件がある中で、毎週新規案件を作り上げていくことは至難の業です。
毎週この会議の前は気持ちが沈みます。
運よく目標を達成できる期もあれば、着地数値ゼロという期もあります。
目標達成には自身の頑張りと、担当先の質、そして運が絡みあう必要がありました。
三菱UFJ信託銀行を辞めたい、将来性
方針が変わりキャリアが通用しなくなることも
今も信託銀行と「銀行」の名前はついていますが、残念ながら融資業務は系列都市銀行にほぼ全て移管してしまっているため、融資の仕事はありません。
約10年かけて地方支店融資の本店移管、また都市銀行への移管を進めてきました。
そのため、信託銀行で融資畑一本でキャリアを積み上げてきた人は、未経験の他部門へ異動するなどし、なかなか厳しい状況です。
「銀行」という看板が薄れつつある
一方で不動産業務や年金、証券代行なども銀行以外の業種との競合があります。
業務を拡大していくには今後、難しさがあります。
「銀行」という看板が立つ中では、各部門それなりのポジションがありました。
この先「銀行ブランド」が薄れていってしまうと、信託銀行における法人部門での強みとは何なのか、専業との差別化はどこでするのか、と危惧しています。
参考:三菱UFJ信託銀行公式サイト
三菱UFJ信託銀行を辞めたい、女性は活躍できるのか?
企業内での女性管理職は増えつつある
営業部ではやはりまだまだ圧倒的に男性が多い状況です。
一方、地方支店や管理部門では女性管理職も一昔前よりは増えています。
もちろん社会からの要請に応えるべきだと意図的にポジションを用意し、登用しているであろう面(想像です)はあろうかと思います。
それでも女性活躍の路線を示していることは良い傾向だと思います。
制度はあるが、退職転職する女性も多い
今でこそ銀行自体の人気が下がっていますが、私が入社した当時は女子大学生の入社したい会社ランキングにおいて、常に上位に名前が上がっていました。
福利厚生や働き方が魅力的であったことは、中から見ても間違いないかと思います。
ただ、自分の同期を見てみると、多くが結婚や出産を機に退職や転職しています。
働き続ける、を可能にする制度や体制という意味では、まだまだなのかもしれません。
三菱UFJ信託銀行を辞めたい、どんな転職先があるの?
同業他社への転職、引き抜きも多い
自分が見ている限り、一定数が同業他社への転職をしています。
引き抜きやスカウトもあります。
銀行で働くと取引先業界のことについての知見も溜まります。
加えて財務的な経験が認められ、他業種への財務ポジションという道もよく見られます。
銀行経験があれば、転職は苦労しない
また、ワークライフバランスを考えて、官公庁や社団法人、学校法人、医療法人などへの転職をこころざす人もいます。
いずれにしても、信託銀行という業務や取引先の幅から、転職についてはあまり苦労している人を見かけません。
自分自身も「いざとなったら転職先はある」と思っていることで、今までなんとかやれてるという感じがします。
今後ますますのご活躍を祈念しております。
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三菱UFJ信託銀行を辞めたい人におすすめの転職サービス
それでは佐藤さんのお話をもとに、三菱UFJ信託銀行やメガバンクを辞めたい人におすすめの転職サービスをご紹介しておきます。
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