「新卒で地銀に入ったのに、もう限界」
「こんなはずじゃなかったのに、仕事も人間関係も上手くいかない」
「1年目で辞めたら、もう人生やり直せないの?」
そんなあなたのための体験談をご紹介します。
関西の地銀に新卒で入ったものの、1年で退職、その後ニート生活を経てWEB広告の運用会社へ転職をした、大西さんからいただいた体験談です。
大西さん
関西出身 女性
地元の優良地銀に就職するも、1年で退職
現在はWEB広告の運用会社で営業アシスタントとして活躍中
知名度が高く、実際に内定が決まったときは親や親戚も喜んでくれた優良地銀に入ったものの、
実際に退職してしまう人はいます。
そして、いったんドン底を味わっても人生やり直せる!
新卒で地銀に入って辞めようか悩んでいる人にとっては、とても参考になる話が聞けましたよ。
もくじ
地銀を1年目で辞めた体験談、入行した理由
まずは、地元の地銀に入行した理由から教えてください。
安定しているし女性も活躍できる
大学を卒業したら、働かなくてはいけない。と思ったものの、絶対これ!といった行きたい業界はありませんでした。
公務員試験も難しそうだし、周りはインターンシップに行っているしと焦っていました。
その中で、銀行は知名度もあるし、安定してそう。
女性も活躍できる、と実際説明してくださった採用担当の女性の方もいました。
試しに受けてみると、スムーズに筆記試験や面接を突破。
地元ではかなり知名度が高いので、内定を獲得すると両親や親戚はとても喜んでくれました。
地銀に就職して良かったこと
私が在職していたのは、1年足らずでした。
辛いことばかりでしたが、いい思い出もいくつかありました。
コロナの合間をぬって歳の近い先輩達に飲みに連れていってもらったこと。
現場を知る事も大事だから、と取引先に一緒に連れていってもらったこともありました。
同じ預金部門のお姉様たちより、渉外係の先輩達の方が、優しかったですね。
研修も充実していて、FP3級や銀行法務など、働いていく上でも大切な基礎知識は、今でも役立っていると感じます。
地銀を1年目で辞めた体験談、入行してから
ひたすらオンライン研修の日々
入行式のあと、約1ヶ月間は研修がありました。
ちょうどコロナが流行り始めたころで、研修はほとんど自宅からオンライン。
またはテキストが届いてそれを読めとの指示でした。
せっかく社会人になったのに、平日は家から出る事もなく、とても不安でした。
指導担当が厳しかった
支店に配属ののち新入社員には、一人一人指導担当がつくのですが、その人(女性)が厳しかったです。
もちろん、私の方にも問題があったと思います。とにかく苦手でした。
私も仕事がテキパキできる方ではなく、ミスをしては怒られ、聞きづらくなって自分で勝手に仕事を進めては怒られ、と苦しい日々でした。
今となっては当たり前なのですが、特にミスを誤魔化そうとすると超怒られました!
オペを間違えると地獄
「またオペレーションを間違えてしまった、どうしよう」
と真っ青になり、心臓が締め付けられるようになりました。
家に帰ってから、思い出して泣いたことも何回もありました。
指導担当の方の機嫌をうかがう日々です。
月曜日は毎回憂鬱。
その人が休みや研修だと、逆に気分が軽かったのを今でも覚えてます。
地銀を1年目で退職した理由
適応障害と診断され、休職ののち1年目の3月末づけで退職しました。
心身に異常をきたしてしまった
最初に体調の変化があったのは、お盆明けくらいだったと思います。
出勤する時に、目の前がぼーっと暗い感じになり、とにかく気力が出ませんでした。
その日は体調不良ということでお休みをいただき、次の日はなんとか出勤しました。
これもコロナの影響か、「体調不良者はきちんと申し出でて休むように」との指示があったので、休みやすかったですけど(苦笑)。
適応障害と診断される
そして、なんとか耐えていた1月の末の出来事です。
繁忙日で忙しい時に、テラーでミスを連発してしまい、お客様は待たせるわ、上司からは呆れられるわ。
自分はなんてダメなんだろう。
支店にいない方がよいのでは。
次の日、朝から涙が止まらなくなり、恥ずかしながらお母さんに泣きつきました。
これは出社するのは無理だと思い、その日からお休みをいただきました。
3月末で退職
親からはメンタルクリニックを受診することを勧められ、その結果、適応障害と診断されました。
上司からは定期的に電話をいただきました。
もう少ししたらジョブローテーションで別の部門で働けるように調整してみるから、もう少し頑張ってみては?
との言葉もいただいたのですが、
・早く正確な事務処理をこなすのに向いてない
・先輩達がバリバリ働いていて、ずっとこの働き方を続けるのは無理
色々と考えたすえ、3月末で退職させていただきました。
地銀を1年目で辞めたあと、転職活動
銀行を辞めたあと、ニート生活で焦る
銀行を辞めたあとは、しばらくニートしてました。
さすがに働かないと、まずい!と思い。
それでも、やりたい事がなくてどうしよう。
夏に公務員試験があるから、それに向けて勉強した方が良いのかな。
と焦る日々でした。
大手エージェントは塩対応される
お医者様からも「就職活動を始めてみても大丈夫」とのお話もいただいたので
とりあえず転職サイトに登録したり、エージェントと面談してみました。
ところが、大手のエージェントですと「ご紹介できる求人がないです」と断られました。
これが新卒1年目で辞めた者の現実なのだと、悲しくなったのを覚えてます。
第二新卒向けのエージェントに登録
そんな中、私が利用してよかったエージェントは次の2つです。
就職Shop
大手リクルートが運営する若手向きのエージェントです。
最大の特徴は書類選考なしで面接にすすめたことです。
履歴書に書くことがない!と焦る新卒1年目でも、とりあえず企業と会って話ができるのは助かりました。
第二新卒エージェントneo
名前の通り若手転職専門なので親しみが持てました。
スタッフは全員第二新卒転職の経験者で、共感する部分は多かったです。
具体的かつ寄り添った支援をしてもらえました。
地方求人が豊富で、Iターン、Uターン転職に強みがあります。
もし、ニート中で時間があるのなら片っ端から登録していくことをおすすめします。
ニートは暇になると、不安が押し寄せてくるので。
1年目で辞めたことは面接や志望理由でも突っ込まれる
面接でみられていること
面接では、
・知らない知識もきちんと勉強を続けることができるか
・その会社や職種に興味があってちゃんと調べているか
・きちんと自己分析をして次は辞めないか
などが見られていると思います。
私は大学で会計や経営学を学んでいたこともあり、マーケティングに興味を持ちました。
そのことは調べて、話せるように準備はしていました。
履歴書に書けそうなのは簿記3級とFP3級しか持ってなかったのですが、きちんと勉強されてますね、と評価していただけました。
面接でよく聞かれたこと
1.あなたの強み
就活を流用しました。
数字に強いこと、きっちりと作業を進めることが得意なこと。
銀行勤務を通じて、それらの強みがさらに伸ばせたことも付け足しました。
2.一年目で辞めた理由
ここはかなり突っ込まれます。
私の場合は「パワハラに近い指導」があったことをきちんと客観的に伝えました。
3.次に同じようなパワハラがあればがどうするか?
「まずはその相手と対話をして、相手の言い分をよく聞いて、それでもダメであれば上司を交えて話をしたい、仕事はなるべく続けたいです」
と大人な回答を交えて、自分の本音を伝えれば良いと思います
ダメだったら、縁がないと思ってそこはダラダラ引きずらないようにしました。
そんな私でも、コロナ禍でも拾ってくれる会社があったので大丈夫です。
地銀を1年目で辞めても再就職できる!
他業界でいきいきと活躍中
現在では、30人ほどのWEBマーケティングを行う会社の営業事務として働いています。
リモートワークもできますし、フレックスタイムも可です。
20代、30代が多い会社なので、お局様に気を使うということもありません。
クライアントへの提案に帯同させていただくこともあります。
ゆくゆくは、自分でお客様に喜んでいただけるような提案がしたいです。
顧客から本当に必要とされる
マーケティング事業会社でよいな、と思ったのは、お客様から本当に必要とされていることです。
銀行時代、クレカや投信などのノルマがありました。
でも正直、手数料も高いし、手続きも面倒だし、本当にお客様のためになっているのかずっと疑問でした。
自分が納得できないまま商品を売り続けるのが大きなストレスでした。
今の会社ではお客様は本気で販路を拡大したい、とリアルな悩みを持っています。
そこを解決できた時は本当に感謝されます。
いつかは自分も、大きな案件を担当して世の中を良い方向へ変えていきたいと思っています。
辞めて回り道しても何とかなる
以前は、
大学までストレートに進んだのに、まさか社会に出てからつまずくなんて。
せっかく親や親戚も喜んでくれたのに、期待を裏切ってしまった。
職場の先輩達にも迷惑をかけてしまった。
と申し訳ない気持ちで一杯でした。
親も今では、以前より顔色が良くなったし、回り道して良かったんじゃない?
と言ってくれています!
私が心配していたことって、全て幻想で辞めてもなんとかなることがわかりました!
銀行は辞めてしまいましたが、今後は資金面とコラボして
社会に恩返ししたいです!
地銀を1年目で辞めても大丈夫!
今後のご活躍を心より祈念しております!
迷信よりも自分はどうしたいか
「1年目は我慢すべき」「3年は勤めた方が良い」など仕事にまつわる迷信は色々あります。
しかし、1年目の転職もできることがわかりました。
ツラい時代を語りながらも、今は充実した毎日を送る大西さんの笑顔が印象的でした。
転職は若いほど有利
今は若い人ほど転職に有利な時代。
特に未経験の業種は、若手ほど間口が広くなっています。
1年目で会社の違和感に気づいたあなたは、早めに次の手が打てるのでむしろ良いんです。
1年目転職に合ったエージェントを選ぼう
1年目の転職には戦略が必要です。
大西さんのように、転職サイトやエージェントを利用するとプロの力を借りることができるので、その後の活動がスムーズです。
転職サービスは様々ですが、それぞれ得意不得意があります。
1年目転職には、第二新卒に強いエージェントを選びましょう。
・若者特有の悩みに寄り添ってくれる
・未経験OKの求人が豊富
・入社までのサポートが丁寧
利用は無料なので少しでも気になれば、かたっぱしから登録し、試してみるものアリですよ。
少しの準備があなたの未来を変えます。
小さな一歩を踏み出してみましょう。