「きのくに信用金庫に勤めているけど、もう辞めたい」
「体育会系な雰囲気についていけない」
「高齢化や金融競争激化の中、信金の将来って大丈夫?」
今回は、そんなあなたのためのインタビュー記事をご用意しました。
きのくに信用金庫を退職し、介護職へ再転職した、富田さんからいただいた体験談です。
富田さん プロフィール
・36歳 女性
・大学を卒業後、介護の専門職に勤める
・28歳の時、きのくに信金へ転職
・主に窓口業務や後方事務を担当後、2年前に再び介護職へ転職
・お金の仕事に興味があり、介護専門職から転職
・田舎特有の体育会系な風潮
・高齢化や地銀との競争など、将来性に不安がある
・転職先は、不動産業界、保険業界、JAなど様々
きのくに信用金庫といえば、全国的にも規模が大きなメガ信用金庫。
昔から地域とともに歩んできたからこそ、歴史ある信金として名高い信用金庫です。
そんなきのくに信金でも、辞めたいと思う人はいるんですね。
最後までお読みいただければ、信用金庫の内部に存在する「リアル」がわかって、あなたの進むべき道が見えてきますよ。
<この記事をまとめた人>
・年齢:30代後半 関西在住
・地元でリテール(個人営業)として奮闘中
・毎月1万人以上が訪問する転職メディアを運営
・200人以上の転職相談にのった経験アリ
もくじ
きのくに信用金庫を辞めたい、入庫した理由
お金の仕事に興味があった
もともとお金のお仕事に興味があったからです。
それまで介護専門職の免許を持ち、働いていたのですが、嫌気がさし転職を考えました。
知り合いがその信用金庫の支店長だったということもあり、希望しました。
地域の発展のために色々な中小企業に融資もしており、地域に密着した信用金庫という印象でした。
融通が利く社内環境
地元出身の従業員が多く、みんな知り合い同士で、仲良く和気あいあいとしていました。
そのため、私生活に何かあったら融通してくれる利便性がありました。
特に、結婚・妊娠・出産だけではなく、祖父母の葬式や救急搬送などがあったりすると、積極的に業務をかわってくれたりしていました。
きのくに信用金庫を辞めたい、メインの理由
田舎特有の体育会系な風潮
従業員は仲良く助け合いをしていたと書きましたが、裏を返せば「助け合いをしなければいけない精神」でした。
特に年長者が困っていれば若者は身を削って助けるというような精神が強調されていました。
田舎の信用金庫であるからなのか、やや体育会系な雰囲気がありました。
男尊女卑的な思考
男性社員はノルマの達成率が悪かったり、不手際があると、支店長や先輩からとてもキツく怒られていました。
一方で、若い女性は結婚をまず目標とされているのでノルマ達成にはうるさく言われませんでした。
女性は、年配の男性職員から結婚などを急かされたりして、自分の息子や未婚男性社員と結婚させようと、飲み会を計画されることもありました。
また、内勤の従業員は営業がしなければならない雑務も暗黙のうちに回されたりしていました。
お茶汲みなども女性社員の仕事でした。
きのくに信用金庫を辞めたい、ノルマがきつい
投資信託などのノルマがきつい
獲得項目として、その信用金庫が力を入れていたのは、投資信託でした。
その次に個人・法人を問わず新規の契約者数などでした。
田舎なので、親が1000万円以上の何かしらの定期預金などがある場合は大抵、その子どもが親のお金で定期を契約してくれます。
その新規の契約者の担当になりたがる従業員が多々おり、ちょっとした争奪戦となっていました。
優良顧客は男性職員が担当
また、男尊女卑や体育会系の雰囲気があります。
良い契約者様は男性従業員優先、もしくは男女問わず年配の従業員優先となっている風潮がありました。
また、上司がそのように采配していることもありました。
一方で、若い女性は結婚をまず目標とされているのでノルマ達成にはうるさく言われませんでした。
きのくに信用金庫を辞めたい、将来性
地域密着の落とし穴
勤めていた支店では、地域住民のために駐車場を夜間も開放しており、地域の人たちが夜間繁華街に遊びに行けるようにしているところがありました。
しかし、上の命令で、そこを有料のコインパーキングにする工事をし始めたのです。
すると、1ヶ月ほどで信用金庫に定期にくる人が激減、ATMの利用率も下がってしまいました。
本来ならば駐車場は無料で使わせるべきではありませんが、地域の住民を裏切るようなことをしたことは、あまり良くなかったと思います。
結局4ヶ月ほどでコインパーキングは撤去となりましたが、しばらくは客足が途絶えてしまいました。
地域経済と運命共同体
良くも悪くも地域経済と運命共同体なところはあると思います。
特に和歌山県も紀中・紀南地域は、高齢化も進み経済に活気がありません。
地銀との競争もあるので、将来性には不安が残ります。
きのくに信用金庫を辞めたい、どんな転職先があるの?
私は元々持っていた免許の介護専門職に戻りましたが、知人は不動産業、証券会社、経理事務などに転職しています。
特に不動産業に転職する方は、若い方も多かったのですが、年配の方、他早期退職者も転職していました。
他にも、ファイナンシャルプランナーとして保険会社に転職する者、自動車保険まで携わる者など様々でした。
田舎はJAの規模が大きいので、JAに転職している者も一部いました。
今後ますますのご活躍を祈念しております。
ご意見、ご感想はうたのんのTwitter(@utanobanker)までお願いします。
いいね、シェア、RTもありがとうございます。
記事を更新していく上でとても励みになります。よろしければポチッとお願いします。
きのくに信用金庫を辞めたい人におすすめの転職サービス
それでは富田さんのお話をもとに、きのくに信用金庫や金融機関を辞めたい人におすすめの転職サービスをご紹介しておきます。
登録したからといって銀行に通知がいくわけではないのでご安心を。
あなたの隣の席の同僚も、実はコッソリ登録しているかも。
転職アプリVIEW
質問にそってタップしていくとあなたの「天職」が3分でわかる、次世代型の転職アプリです。
2万人のビジネスパーソンのデータから、AIがあなたに合った適職を1位~10位まで教えてくれます。
・自分に合っている職業は何なのか知りたい
・適職の年収幅や実際にどんな求人があるか知りたい
・すぐに転職はしないけど、自分に役立つ情報を収集したい
登録すると、自分に興味をもってくれた企業からオファーメールが届きます。
今の仕事が向いているのか、悩んでいる人はまずは診断してみるとよいでしょう。
リクルートエージェント
業界No1の求人数がある、とのことで知名度も高いです。
まずはリクルートに登録しましょう。
登録すると一人一人にキャリアスタッフがついて、そもそも転職すべきか?、どんな求人があるのか?、職務経歴書の添削、など親身にサポートしてくれます。
担当者が若干ガツガツしている場合があるのですが、そこは銀行で培った交渉力があれば充分に受け流せると思います。
自分の希望を第一に伝えたら、きちんと合う企業を提案してくれますよ。
公開されていない求人もたくさんあるので、おすすめです。