「新卒2年目だけど、銀行の仕事がつらすぎてもう辞めたい」
「他に辞めたいと思っている人っているの?」
「3年間は我慢しろって言われるけど、転職しても大丈夫なのかな?」
そんなあなたのための記事を書きました。
・年齢:30代後半 関西在住
・地元でリテール(個人営業)として奮闘中
・毎月1万人以上が訪問する転職メディアを運営
・200人以上の転職相談にのった経験アリ
実は、銀行員を「辞めたい」と感じる最初のピークは2年目にくることが多いのです。
(結局、銀行に残る道を選びましたが)
・やりがいが感じられない
・一般企業で使えるスキルが身についていない気がして不安になる
・忙しさに対して給与が見合わないと思い、不満が募る
2年目はこういった状況に、一番陥りやすい時期なのです。
もちろん、銀行員だけでなく、どこの会社に入社した場合でも2年目で辞めたい気持ちがでてくる人は非常に多いです。
この記事は、辞めたい気持ちがピークになっている2年目銀行員のあなたへ向けて書いています。
・2年目銀行員が辞めたい主な理由
・辞めたいと思った時の解決方法3つ
あなたの今の気持ちと上手に向き合う方法について語っていきます。
この記事を最後まで読んでいただければ、辞めたいと思うモヤモヤとした気持ちが明確化され、次に取るべき道が見えてきますよ。
一緒に、ベストな方法を考えていきましょう。
銀行を辞めようか悩んでいるあなたへ
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もくじ
2年目で銀行員を辞めたい理由、お客様扱いから外れる
何でも教えてくれる新人時代から一転
入行したての1年目のうちは、まるでお客様のように丁寧に扱われることが多いかもしれません。
・先輩が何かと気にかけてくれる
・わからないことは何でも教えてくれる
しかしそんな支店でも、2年目からは扱いが一変。
一気に期待される仕事の量と質が重くなり、厳しい扱いを受けるようになる人が少なくありません。
銀行の仕事はミスをしないことが第一
また、銀行の仕事、評価は基本的に減点方式です。
2年目とはいえ、ノルマや細い事務仕事も先輩達と同様に出来て当たり前とされます。
いかにして「ミスをしないか」、「ノルマ達成に近づけるか」が正義なのです。
頑張りば報われたり、最終的に正当な評価をされたりしたら「頑張ってきてよかった」と、それまでの辛かった過程を受け入れることができます。
2年目で銀行員を辞めたい理由、ノルマを持たされる
心が折れる飛び込み営業
銀行員2年目になってから新規開拓、つまり飛び込み営業を課せられる人も多いです。
30社ほど回っても、担当者と会うところまでこぎつけられるのはそのうち1社だけというのが当たり前。
このようなことが毎日続くと、心が折れそうになるでしょう。
目標が達成できないと上司から詰められる
新規開拓だけでなく、渉外担当、融資担当、事務職やテラーの行員たちまでもが、それぞれ「もう一人前だろ」とばかりに重いノルマを課されます。
まだ商品制度すらよくわかっていないのに、チラシを片手にたどたどしく説明。
達成できそうになければ、上司からかなり詰められます。
ノルマ達成と顧客との板挟み
また、ノルマ達成と罪悪感のせめぎあいに苦しむこともあります。
2年目になってノルマが大きくなり、より積極的に多くのお客様に声をかけ保険や投資など資産運用商品の案内をしなくてはいけなった。
そんなとき、ふと、「お客様に損をさせてしまっているのでは?」という罪悪感が芽生えてしまい、辛くなるのです。
罪悪感を感じないサイコパスにならなければ、銀行では生き残っていけません。
2年目で銀行員をやめたい理由、周りと比べてしまい自己嫌悪
できる新人後輩が現れると悲惨
2年目になると後輩が入社してきます。
そうすると、新人ではなくなったことで、よりプレッシャーを感じるようになり、新たな悩みが増えることもあります。
・後輩が、仕事や商品知識の覚えがはやい
・後輩のほうが他の行員たちから好かれているような気がする
・同期は自分よりどんどん成長している気がする
などと、自分と同僚を比べてしまうようなことがあればなおさら、自己嫌悪に陥り、辛いでしょう。
周りからの評価を気にしすぎてしまう
また、銀行に入社してから1年以上が経過したことで、周囲からのあなたの評価も徐々に固まってくる時期です。
・「〇〇先輩」は2年目の時にもっと仕事ができたのに
・他の支店の同期と比べられる
・課内で自分だけが足を引っ張っているように感じる
などと、周囲からの評価に落ち込んでしまい、銀行を辞めようかなと悩む人は多いです。
銀行を辞めたい理由、人間関係
辞めたい理由ナンバーワンが人間関係
「人間関係」は、銀行を退職したい理由の中で最も多いです。
銀行や支店、そのときのメンバー次第で程度の差こそあれ、やはりどこの銀行でも人間関係の悩みが絶えません。
銀行は体育会系の組織で、上意下達の風潮があります。だからこそ、合わない上司だと地獄ですよね。
女性同士の人間関係はドロドロ
気分屋で機嫌が悪くなるとヒステリックになる人や、職場を仕切るお局さんにも気に入られようとしなくてはならず、そのストレスは計り知れないものがあります。
とくに銀行は女性が多いところがほとんど。
派閥争いに巻き込まれたり、先輩・同僚からのイジワルだったりに悩んでいる女性は非常に多いです。
月曜日の朝にTwitterを覗くと「職場に行きたくない」との声で溢れています。
銀行を辞めたい理由、将来性が不安
銀行で働いても新しいスキルは身につかない?
たとえば、パソコンスキル。
銀行員だと毎日パソコンは使います。
ただ、一般企業で使用されるExcelやWord、PowerPointを一から使用するというよりは、元々しっかりフォーマット化されているものに数値を入力するという使用がほとんどですよね。
パソコンスキルが一般の社会人より劣っていて、遅れている気がして不安になることもあります。
銀行はオワコン?将来性が無い
また、AIやフィンテックの台頭により、銀行自体の先行きが明るくないことに不安を感じます。
特に一般職や事務の人は、仕事がなくなるのではないかという不安が生まれたりすることもあります。
実際にメガバンクを中心に店舗や人員の削減を打ち出している銀行は多くあります。
三菱UFJフィナンシャル・グループは、2023年度までに三菱UFJ銀行の店舗数を17年度末比で約200店舗減らす方針を示した。(中略)営業経費が高止まりしているなかで、店舗業務の削減により運営コストを引き下げる。
2年目で銀行員を辞めたい人向け悩みの解決策3つ
そんな辞めたい気持ちでいっぱいのときでも、いくつかの行動を起こすことで今の状況が改善されますよ。
商品の勉強とトークが上手い人の話術の勉強
もし、
・自分には商品の知識がまだまだ足りていない
・もっとトーク力がつけば、成績が伸びるのでは?
という気持ちがあるのなら、「もっと勉強しておけばよかった」と後悔しないように、できる限りしっかり勉強することが大切です。
また、お客様から慕われている先輩がいれば、よく「観察」して、技を盗みましょう。
たとえ銀行員を辞めたとしても後々この経験が活きてきます。
人から学ぶ姿勢や、人を観察する姿勢をもつこと自体、どこに行っても大事なスキルだからです。
異動希望を出してみる
また、必ずしも自分が変わる必要があるとは限りません。
今いる場所が自分に合わない環境である可能性もあるからです。
銀行によっては希望の部署に直接応募できる制度が整っているところもあります。
信頼できる上司がいれば、他にやりたいことがある、異動できないか? など相談してみるのも一つの手です。
ただし、注意点としては、大きい組織である以上希望が100%通るとは限りません。
思い切って転職という手も
銀行員2年目は、第二新卒(概ね勤続1年~5年程度)の時期にあてはまります。
銀行員に限らず、第二新卒の転職は、熱意やポテンシャルで評価されます。
スキルや実績のみで評価されて採用されるわけではありません。
また、銀行員に限らず、第二新卒で他業界へ転職する人も多いご時世ですが、そんな中、新卒で銀行に入行したというキャリアは正直有利です。
2年目で銀行を辞めたいのなら転職活動もあり
あなたの頑張りがきちんと評価される
2年目の銀行員が辞めたい理由と、3つの解決策を見てきました。
そして、第二新卒の銀行員の転職市場からの評価は非常に高いです。
理由は以下のような点です。
・他の業界、業種と比較して、「しっかりと教育されており、社会人としてのマナーや基礎が身についている」と思われる
・顧客対応でコミュニケーション能力が培われてきたと思ってもらえる
・(銀行は体育会系組織であるためなおさら)組織人として会社に貢献する、会社になじもうとするスキルがあると思ってもらえる
採用する側からすれば、スキルや実績で評価し難いので、「信用される」、「安心してもらえる」ということはかなり強いのです。
転職活動で自分の価値をはかる
僕も実際に2年目の時に転職活動をしてみて、
「今の銀行にはいい面もあるんだな」
「こういうスキルを身に着けていけば転職市場でもさらに評価されるんだな」
という事項が客観視できました。
外から今の自分を見つめてみる経験って、今後社会人生活を続ける上でとても大切なのです。
仕事を続けながらでも活動できる
今の職を持ちながら、転職活動するなら、もしうまく内定などが得られなかったとしてもノーリスクです。
周りに黙って、知らん顔で仕事を続けることもできます。
転職活動といっても仰々しいことはなく、転職サイトに登録して求人を眺めてみたり、エージェントに相談して自分に合う求人が合うか聞いてみるだけでも、立派な活動です。
人生一度きり、若いうちのチャンスは無限大。
まずは少しずつでも行動に移して、悔いのない選択肢をとっていただければと思います。