「銀行の窓口(テラー)をやってるけどもう辞めたい」
「自分は銀行の仕事に向いてないのかな」
「銀行のテラーの経験でも転職ってできるの?」
今回は、そんなお悩みをお持ちの方へ向けた記事をお届けします。
信用金庫で窓口業務をしているユミさん(仮名)に日頃思っていることをどんどんぶっちゃけてもらいました。
ユミさん プロフィール
・24歳 女性
・外国語学部を卒業後、新卒で地元の信用金庫へ入庫
・半年前からテラー(窓口業務)を担当
・銀行のテラーを辞めたい主な理由
・この仕事イヤだなって感じる瞬間ってどんな時?
・銀行のテラー経験者はどんな転職先があるのか
ユミさんは、銀行の仕事をさっさと辞めたいと思っているようで、現在転職活動中です。
外国語にも堪能な才女のユミさんがなぜ辞めたいと思うのか?
活動を続けていくうちにどんな転職先があることがわかったのか?
あなたもきっと共感できて、今後のキャリアを考えるうえで役に立つはず!
銀行を辞めようか悩んでいるあなたへ
適職診断は、もうやってみましたか?
AIがビッグデータに基づき3分であなたの「天職」を1位から10位まで診断してくれる 転職アプリ『VIEW』が便利!
あなたに本当に合った仕事の年収や企業名もわかります。
<この記事をまとめた人>
・年齢:30代後半 関西在住
・地元でリテール(個人営業)として奮闘中
・毎月1万人以上が訪問する転職メディアを運営
・200人以上の転職相談にのった経験アリ
もくじ
銀行の窓口(テラー)の仕事を辞めたい主な理由
とにかく忙しい
テラーを辞めたいと思っている方の多くは、この悩みと戦っているのではないでしょうか。
忙しいだけならどの仕事にも当てはまるかもしれません。ですが、
・トイレに行く
・飲み物を飲む
・ちょっと席を外す
など、文字にすると簡単に見えるこのようなことが、窓口にいると本当に難しいです。
特に、「トイレに行けない」というのはよく聞くエピソードですよね。
自分の窓口はもちろんですが、隣の窓口も空いている状態ではないと、なかなかトイレに行きづらかったりします。
気のせいだという人もいますが、私は実際に「今行っていいと思っているの?」などと上司にいわれたこともあります。
生理現象もテラーの仕事には関係ないといった感じです。
トイレに行けなすぎて膀胱炎になる場合もありますので、非常に大きな悩みだと思います。
セールスがつらい
テラーにとって、セールスも重要な業務。
営業と同じように、1年目からクレジットカード、積立預金、投資信託の見込み客、などのノルマが課せられます。
ノルマがあるというのは正直きついですよね。
獲得した件数を朝礼などで発表される、なんていう店舗もあり、テラー同士でもライバルのような感覚になってしまいます。
「新人さんで、大変だろうから」といってクレジットカードを作ってくれたお客様がいたのですが、神様かと思いました。
自分が本当に良いと思った商品ならまだ良いのですが、そうでない場合もありますよね。
お客様の情にうったえかけて投信をお願いするときなどは心が痛くなってしまうような場面もあります。
人間関係がキツイ
もちろん、どの仕事においても人間関係は重要であると思います。
銀行は特に、お客様を待たせないためにチームとして連携することが必要なので、行員同士の関係性がより一層重要になってくると思います。
・常に不機嫌な上司
・仕事を押し付けてくる同僚
・セクハラ、パワハラじみた行動をしてくる上司
上記のような行員がいる場合、集中して業務に取り組むこともできません。
テラー同士の関係は特に大切です。
いかに嫌われないようにするか、といったことばかり考えて怯えながら業務に取り組む日々も多々あります。
また、お客様に関しても入店をお断りするということができないため、苦手なお客様でも自分の担当する窓口にいらっしゃったら必ず対応しなければなりません。
銀行のテラーが向いてないので辞めたいと思う瞬間
ミスをした時
ミスに気づいた瞬間の絶望感は、銀行員なら一度は味わったことがあるはずです。
・お客様がお帰りになったあとに、書類の記入ミスに気づく
・必要な伝票をうっかり返却してしまった
・返却すべき書類がまだ残っていた
これらのミスが起こったとき、テラーであってもお客様のもとに自ら出向き、謝罪をして書類を返却または回収しなければなりません。
上司がついて来てくれることもありましたが、一人でお客様の会社に訪問したときは本当に心細かったです。
また、事務ミスという概念も金融機関ならではのものでしょう。
事務ミスの制度があることで、誰がその処理を行ったのかという犯人探しのような状況になることがあります。
私はこれがすごく嫌いです。
「自分がやっていない処理には印鑑を押さない」これを口酸っぱく言われていますが、本当にその通りだと思います。
なので、適当に「ハンコちょうだい」と言われたとき、どんな内容であっても必ず確認をします。
いい意味で慎重に、わるい意味で人を疑うという場面が多くなったように感じます。
客に怒鳴られた時
銀行に来店するお客様は、急いでいる確率がなぜか非常に高いです。
こちらのミスでお叱りを受ける分には、しょうがないと思います。
しかし、なかには意味の分からないことで怒鳴ってこられるお客様がいます。
粗品に文句をつけられたり、ときにはお客様の勘違いということもあります。
そんなときでも、銀行員は絶対に謝らなければいけません。
対面して一対一で長々と怒鳴られるというのは、さすがにメンタルがやられてしまいますよね。
上司に責められた時
お客様に怒鳴られるよりも、こちらの方がきついという方が多いと思います。
・とにかく急かされる
・他の人とやたらと比べたがる
・人格を否定するような言葉をかけられる
など、人としてどうなんだろうかと思うようなこともたくさんあります。
毎日一緒に働いている仲間だからこそ、良好な関係でいたいですよね。
中には通勤をするときの私服に関して、注意を受けるなんてことも。
金融機関人としてこうあるべき、といった理想をもった上司が多い印象を受けます。
銀行の窓口を辞めたい場合の転職先
この記事を読んでくださっている方のなかには、転職を考えている方も多いと思います。
なので、今回は銀行での経験を活かすことができる職種をご紹介します。
事務職、経理職
事務職や経理の仕事には、正確性が求められます。
正確に、そして素早く業務をこなすことが必要とされているテラーにとって、同じ要素が必要とされる事務や経理の仕事はまさにピッタリ。
また、電卓や表計算ソフト(エクセル)などは、日ごろから使い慣れているかと思います。
銀行で培ったものを活かしていくことによって、事務や経理の仕事で活躍することができる可能性もグッと広がっていきます。
公務員
まず第一に、公務員は福利厚生がしっかりしており、ワークライフバランスが取りやすいです。
私自身、銀行で働くことになった決め手の一つにこの福利厚生があります。
同じように考えている方も多いのではないのでしょうか。
世間的なイメージにおいても、転職とはいえ公務員として働くのであれば好印象をもたれることが多いでしょう。
・公務員試験を突破しないといけない
・自治体によっては年齢制限がある
上記のようなデメリットはありますが、コツコツと努力して積み重ねていくことが得意な方にはとても向いていると思います。
ITエンジニア、企画職
最近人気のあるIT職ですが、特にITエンジニアは銀行員にも適正があると感じています。
銀行のルールは常に変わり続けています。働いている人間もその変化には柔軟に対応していかなければなりません。
変化し続ける中で、常に最新の知識を使いこなして仕事をするという点で、ITエンジニアと共通する部分があると思います。
また、企画職に関しては、セールスを行う際に身に着けた商品のセールスポイントを見抜く力、そしてそれを実際に売り込んでいく力、これらが非常に役立つのではないでしょうか。
リモートワークを取り入れている企業も多いため、ワークライフバランスも安心ですね。