「30代だけど、銀行から転職ってできるのかな?」
「他の人はどんな理由で転職したいと思っているんだろう?」
「おすすめの転職先について知りたい」
そんなあなたのための記事を書きました。
・年齢:30代後半 関西在住
・地元でリテール(個人営業)として奮闘中
・毎月1万人以上が訪問する転職メディアを運営
・200人以上の転職相談にのった経験アリ
・30代の銀行員が転職したい主な理由
・30代の銀行員が転職活動で大切にすべきこと
・30代の銀行員におすすめの転職先
在職しながら転職活動するのなら、ノーリスクです。
もし、良い転職先が見つからないとしても、しれっと銀行で働き続ければよいだけですからね。
悩んでいるあなた、まずは行動を起こすことから始めてみてください。
この記事を最後までお読みいただければ、あなたの進むべき道が見えてきて、理想の働き方へとつながっていきますよ!
30代で銀行員から転職する主な理由
厳しいノルマでもう辞めたい
眠れない日が続く場合も
銀行員が転職する理由として、最も多く挙げられる理由です。
銀行員は、とにかく毎月厳しいノルマに追われます。
融資案件の獲得はもちろん、定期預金、保険など、項目も多岐に渡ります。
月末が近づくにつれ、日に日にプレッシャーが大きくなり、眠れなくなる日もある程です。
企業の不正の温床にもなっている
銀行の行き過ぎたノルマ至上主義は、ストレスを増大させるばかりか、顧客本位でない応対や、不正の温床に繋がります。
以前、政府系金融機関である商工組合中央金庫が、国の「危機対応融資」を不正融資したという不祥事(※1)がありました。
この不祥事が起きたのも、支店に課されていたノルマが主な要因でした。
ノルマを追うあまり、銀行業務へのモチベーションを失い転職する人も多いです。
(※1)引用元:NEWS RELEASE (shokochukin.co.jp)
銀行業界の先細り
競争が激化している
30代はまだまだ社会人としては中堅で、定年まであと数十年働かなければなりません。
今30代の人が定年を迎える日まで、銀行業界が今のまま残っている保証はありません。
マイナス金利下の低金利競争により、利ざやは年々縮小しています。
人口減少や少子高齢化により、銀行を必要とする人は減っていくことが予想されます。
企業の大廃業時代がやってくる?
企業の後継者も不足しており、近い将来「大廃業時代」が到来すると言われています。
フィンテック(※2)の台頭により、ベンチャー企業による金融業界へ参入する動きも増えています。
将来がどうなるかは確実なことは言えませんが、今後銀行業界よりも伸びそうな業界を研究し、そうした業界への転職を検討することも必要です。
(※2)引用元:FinTech(フィンテック)とは何ですか? : 日本銀行 Bank of Japan (boj.or.jp)
思い描いたライフプランの実現
30代は人生の転機
30代は、結婚、出産、マイホーム購入など、人生において大きな変化が起こりやすい年代です。
そうした人生の転換期を契機に、銀行から転職しようと考える方も多いです。
銀行員は、3~4年のスパンで異動になります。
どの支店に異動するか分からないし、異動が決まればわずか1週間程度で引っ越さなければなりません。
銀行から転職する30代女性も増えている
勤務時間外にも、上司や取引先との飲み会、ゴルフ、地域行事への参加など、時間を割くことも多いです。
家族が出来ることで、そうした銀行の勤務形態が合わなくなってくるというケースは多いのではないでしょうか。
そして、「銀行よりも有休を取りやすい仕事、転勤のない仕事、子育てをしたい地域で働ける仕事」などへの転職を検討するというのはよくある話。
もちろん、家族を築くこと以外にも、30代は様々な転機が起こる年代です。
「ライフプランの実現のために転職する」という選択肢も持つべきだと思います。
30代で銀行員から転職する際に気をつけること
転職理由を明確にする
ただ「銀行で働きたくない」という理由だけで転職するのはおすすめしません。
銀行をなぜ辞めたいのか、転職してどのような人生を送りたいかなどについて、自己分析することが必要です。
そうした分析をしないまま転職してしまうと、次の職場でも結局同じ問題を抱えてしまう恐れがあります。
自己分析を行うことで、自分の強みや好きなこと、志望する業界、職種などが定まります。
結果、志望動機も強固なものになるので、面接試験における高評価にも繋がります。
満足度の高い転職活動となるよう、まずは自己分析を行い転職理由を明確にしましょう。
周りには黙って活動する
転職活動中は、職場の人には黙って水面下で活動するようにしましょう。
転職が当たり前となった時代ですが、上司や同僚にはいい顔をしない人もいます。
引き留めに合って、せっかくの決心が揺らいでしまうかもしれません。
希望する転職先から内定が貰えなかったり、転職を思い直したりする可能性もあります。
転職活動が失敗して銀行に残ることになったとしても、転職志向が知られていれば、人間関係がギクシャクしますし、出世に影響するかもしれません。
そうしたリスクに備える為、職場の人に報告するのは、転職先が正式に決まってからにしましょう。
転職先のリサーチをする
転職したい業界、企業が決まったら、徹底的にリサーチを行いましょう。
その業界の将来性はどうか、志望する企業は業界内で存続出来そうかなどについて調べることが必要です。
次に、その企業の給与水準、福利厚生などの待遇面、離職率、中途採用者が活躍できる環境であるかなどについて研究しましょう。
転職を希望する企業の社員と直接話が出来れば一番ですが、難しい場合はキャリアコンサルタントなどに相談する方法をおすすめします。
採用担当者や面接官は、どうしても企業の良い面ばかり話しがちです。
転職してから、聞いていた話と全く違うと分かってもどうしようもありません。
後悔することのないよう、調査は念入りに行いましょう。
30代で銀行員から転職する場合に検討したい転職先5つ
公務員
ノルマがないこと、安定していること、職種によっては転勤も限られるため人生設計しやすいことが大きな魅力です。
【注意点】
・受験資格に年齢制限がある
・筆記試験対策が必要
・受験日程の融通が利かない場合が多い
とは言え、銀行で培った対人折衝能力、論理的思考能力は、公務員に求められる能力です。
仕事と勉強を両立させる強い覚悟があれば、内定を勝ち取る可能性は大いにあります。
民間からの転職者も多いので、中途採用者が活躍できる環境も整っています。
転職後も大きく失敗する可能性が低いため、まずは検討してみてほしい転職先です。
団体職員(信用保証協会、商工会議所など)
信用保証協会や商工会議所など、中小企業支援を行う団体職員も有力な転職先です。
業務内容も銀行に近いながらノルマもなく、これまでの経験を存分に発揮出来る職場です。
転勤がない転職先が見つかる可能性もあります。
また、それらの組織にとって、現役銀行員は即戦力として期待出来るため、面接でも高評価に繋がりやすいです。
注意点としては、定期的に採用活動をしているわけではないこと、求人をしていても募集人数が少ないケースが多いことが挙げられます。
なので、第一候補にするというよりは、公務員の受験と並行して受けてみるという方法をおすすめします。
その他の営業職
営業職自体は好きでも、取扱商品が「お金」であることに疲れている人に検討して欲しい転職先です。
自分が心から人に勧めたいモノ、サービスを取り扱っている業界を探してみましょう。
また、今後伸びそうな業界であるかどうか研究することも必要です。
伸びる業界で働くということは、今後より一層世間から求められる仕事をするということです。
そうした職場には優秀な人材が集まっている可能性も高く、成長できる環境も整っています。
今後伸びる業界としては、やはりIT業界が筆頭として挙げられるのではないでしょうか。
税理士事務所、経営コンサルタント
銀行で培った財務分析力、プレゼンテーション能力などを活かせる転職先です。
金融の面からでなく、財務内容の指導・改善の面から企業支援に携わることが出来ます。
転職後に実績や人脈を構築できれば、独立の道が開かれる可能性もあります。
ただし、内定を勝ち取るには、簿記、中小企業診断士などの資格に加え、人的ネットワークの有無も求められます。
ライバルにも優秀な人材が多いことが予想され、ややハードルは高くなるかもしれません。
企業の経理担当
銀行で培った係数観念などを活かし、企業の経理職として活躍できす。
内勤がしたい、「縁の下の力持ち」的な仕事がしたいという人向けの転職先です。
簿記やFPなどの資格、エクセルやワードなどのスキルはもちろん、社内部署間の調整能力なども求められます。
経理業務を通じて、銀行経験者ならではの視点から社内の財務改善に貢献出来ることも強みです。
銀行の取引先や知人の会社にそれらの能力をPRすることで、縁故採用などのチャンスもあるかもしれません。
30代で銀行員から転職したい人へ
まとめ
30代は、銀行業務の全体像がある程度分かってくる年代です。
それだけに、銀行員としてこのままキャリアを続けるべきか、転職するべきかについて、誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
銀行員の転職市場における評価は高いです。
銀行員は、行動力、対人折衝、論理的思考能力など、様々なスキルを習得しています。
ノルマ主義で揉まれたことにより、ストレス耐性も十分備わっていることでしょう。
上記でいくつか転職先の例を挙げましたが、他のどんな職種にも転職可能。
人生100年時代と言われる時代において、30代はいくらでも軌道修正が出来る年代です。
10年後、20年後といった将来に、どのような人生を送っていたいでしょうか?
銀行員では理想の人生を送れないと考えるのであれば、1日でも早く転職活動を始めましょう。
銀行員から転職したいか悩んでいる人へ
銀行員から転職したいか悩んでいる人は、まずは何でもいいので行動してみましょう。
転職サイトに登録して求人を見るだけでも、判断材料になります。
銀行から転職した同僚がいれば、転職してどうだったか話を聞くのも良いですね。
30代になれば、銀行内における自分の評価、立ち位置は理解出来ているはず。
出世できそうか、銀行員としてこれ以上の成長は望めるのかなどについても、イメージできるのではないでしょうか。
管理職の一歩手前くらいの役職の人も多いでしょうし、転職するには融通も利きやすい年代です。
その意味でも30代は、転職するのかどうかを決断するには非常に大切な時期です。
一度しかない人生です。周りに気を使う必要はありません。
もし転職するかどうか悩んでいるのであれば、とにかくアクションを起こしてみましょう。