「福邦銀行に勤めているけど、もう辞めたい」
「勤務先の体制が大きく変わって不安」
「若手や中堅の転職や退職が止まらない」
今回は、そんなあなたのためのインタビュー記事をご用意しました。
福邦銀行に現在もお勤めの佐久間さん(仮名)からいただいた体験談です。
佐久間さん プロフィール
・30歳 男性
・大学を卒業後、新卒で福邦銀行へ入行
・リテール 法人営業を担当中
・地元では高水準の給料で生活は安定
・ノルマの根拠が「昔達成できたから」で現状に合わない
・業績悪化による子会社化で職場は大混乱
・若手や中堅が相次いで転職を検討中
福井県の地銀である福邦銀行は、2021年福井銀行によって子会社化されました。
現場は相当混乱していて、人材の流出が止まらないようです。
最後までお読みいただければ、地銀を取り巻く「今」がわかります。
そしてあなたがこれから進むべき道が見えてきますよ。
<この記事をまとめた人>
・年齢:30代後半 関西在住
・地元でリテール(個人営業)として奮闘中
・毎月1万人以上が訪問する転職メディアを運営
・200人以上の転職相談にのった経験アリ
もくじ
福邦銀行を辞めたい、入行した理由
地元勤務で家族を安心させたかった
私の地元は福井県です。
福邦銀行なら地域に密着して働くことができ、安定した働き方ができると感じました。
転居を伴う転勤がなく地元で働くことができるので、両親と祖父母を安心させることができると思ったんです。
また、様々な業種の企業を相手にして仕事ができることに魅力を感じました。
地元福井では高水準の給料
給料は地元福井県の範囲であれば、もらえている方です。
福井で暮らすならそこそこの水準のため、生活の安定は図れます。
休暇に関しては、基本的に暦通りで休みがしっかりあります。
たまに、客先のイベントのために休日出勤するといったイレギュラーなことはありますけどね。
信頼を得るといっきに伸びる
今、福邦銀行は再編期です。
様々な新しい取り組みをしているので、経験が浅くても比較的自由に動くことができます。
個人の担当範囲は広く、自分の営業スタイルを打ち出しやすくなりました。
田舎で横のつながりが強く「営業=信頼力」という感じです。
信頼を得ると縁がどんどんつながっていき、流れに乗りやすいです。
福邦銀行を辞めたい、メインの理由
過去にしがみつきすぎの価値観
温厚な人柄の方が多く、働きやすいのは働きやすいです。
ですが、全体の価値観が古くあまりアップデートされていません。
現在の情勢では絶対に達成できない高い目標が「昔はできたから」という理由で存在します。
現場で頑張っている行員の正しい評価ができていない点はあきれてしまいます。
デジタル化が若手の負担になっている
今、再編や統合の動きが急加速しています。
若手の行員で転職・退職する人が多く、将来の不安はずっと感じています。
再編にともないデジタル化も急に推し進めていますが、ツールを扱う面でついていけない人が多いんです。
それで、ITスキルやリテラシーがある若い社員が対応し質問に答えています。
若手の業務を圧迫している現実があり、このままで大丈夫なのかと思っています。
「信頼力」だけの営業で成長がない
様々な業種の方と交流ができる点は非常にいい経験になっています。
しかし、担当エリアによってはほぼ「高齢者の対応」だけで頭打ち感を感じます。
知識や提案力というより、「どれだけ関係性を築けるか」一辺倒の営業スタイルです。
専門的なスキルは身に付かず、個人の成長に不安を覚えます。
福邦銀行を辞めたい、ノルマがきつい
支店によってはパワハラじみた指導も
獲得項目は住宅ローン、借り換え、口座開設、投資信託、クレジットカード獲得などがあります。
私は、今まできつく詰められたことはないです。
ただ、上司の考えや姿勢次第みたいです。
他の支店では、パワハラじみた指導が問題になっていたこともありました。
達成状況は全員で共有
獲得件数などは、データベースやホワイトボード上に可視化されるようになっています。
数字は全員にさらされるのでプレッシャーは常にあります。
自分だけ達成できていなかったり、数字が極端に悪かったりすると、憂鬱な気持ちになります。
現状とかけ離れたノルマ設定
目標数字に関しては、実態と大きくかけ離れた目標になっていることも結構あります。
何とか達成するために、若手の行員の中では協力体制がしかれていて、情報共有と助け合いは密に行われています。
横のつながりを構築しやすく、大きく成長するだろう企業に狙いを絞って営業を強化するなど工夫が必要です。
福邦銀行を辞めたい、将来性
業績悪化による子会社化
福邦銀行はコロナ禍による業績悪化に伴い、福井銀行によって子会社化されました。
福井銀行は1日、同じ福井県を地盤とする福邦銀行(福井市)の株式の51.98%を取得し、子会社化したと発表した。
県内シェア5割を超える地域金融グループとなる。
そのため混乱状態が長く続いています。
定年が近いベテランの間ではあきらめ感がまん延する一方、若手は大きな危機感をもっています。
双方感覚の違いがあまりに大きいです。
またその間をつなぐ中堅層が不足しているため、連携が取れていません。
社員がバラバラの状態で一体感がなく、非常にまずい状況だと感じます。
転職を考える人が増加中
リストラは実施されていませんが、若手から中堅の人材流出の波が加速しています。
子会社化をきっかけに、これまで以上の数の行員が転職を検討している感じです。
社内中に「ここに居て大丈夫なのか」という空気が流れています。
子会社化しても将来は不安
子会社化によって福井県内では、ほとんど1強状態にはなれます。
でも、営業をしていて肌で感じるのですが、そもそも地域全体で高齢化・経済の落ち込みが続いています。
一時的に子会社化で乗り切ったとしても、将来のことを考えると不安で仕方ありません。
参考:福邦銀行公式サイト
福邦銀行を辞めたい、どんな転職先があるの?
知名度はあるので転職しやすい
様々な業種とかかわりがある仕事であり、地域では有名な誰もが知る銀行です。
そのため、転職先は比較的幅広く選べると思います。
まったく毛色が違う職種に挑戦できるほど横断したスキルは身につかないので、職種は営業系に限られますね。
経理系の職種が有利
40代以下ならば業種に限らずたくさんの可能性があると思います。
「銀行員=数字に強い」といった世間の認識もアピールポイントです。
在職中に資格をきちんと取っている人ならば、営業だけではなく経理系の職種も視野に入ってきます。
経理系でも「実務をしっかりやった」とか「色んな企業の現場を知っている」という経験は評価されやすい点だと思います。
今後ますますのご活躍を祈念しております。
ご意見、ご感想はうたのんのTwitter(@utanobanker)までお願いします。
いいね、シェア、RTもありがとうございます。
記事を更新していく上でとても励みになります。よろしければポチッとお願いします。
福邦銀行を辞めたい人におすすめの転職サービス
それでは佐久間さんのお話をもとに、福邦銀行や地方銀行を辞めたい人におすすめの転職サービスをご紹介しておきます。
登録したからといって銀行に通知がいくわけではないのでご安心を。
あなたの隣の席の同僚も、実はコッソリ登録しているかも。
転職アプリVIEW
質問にそってタップしていくとあなたの「天職」が3分でわかる、次世代型の転職アプリです。
2万人のビジネスパーソンのデータから、AIがあなたに合った適職を1位~10位まで教えてくれます。
・自分に合っている職業は何なのか知りたい
・適職の年収幅や実際にどんな求人があるか知りたい
・すぐに転職はしないけど、自分に役立つ情報を収集したい
登録すると、自分に興味をもってくれた企業からオファーメールが届きます。
今の仕事が向いているのか、悩んでいる人はまずは診断してみるとよいでしょう。
リクルートエージェント
業界No1の求人数がある、とのことで知名度も高いです。
まずはリクルートに登録しましょう。
登録すると一人一人にキャリアスタッフがついて、そもそも転職すべきか?、どんな求人があるのか?、職務経歴書の添削、など親身にサポートしてくれます。
担当者が若干ガツガツしている場合があるのですが、そこは銀行で培った交渉力があれば充分に受け流せると思います。
自分の希望を第一に伝えたら、きちんと合う企業を提案してくれますよ。
公開されてない求人もたくさんあるので、おすすめです。