「『銀行を辞めるなんてもったいない!』 なんて言われたけど実際はどうなんだろう?」
「銀行からの転職を考えているけど、まだ迷っている」
そんな人に向けた記事を書きました。
銀行はオワコン、という人もいれば辞めるのはもったいないという人もいる。
実際に自分にとって何がベストな選択肢なのか、わからなくなってしまいますよね。
・年齢:30代後半 関西在住
・地元でリテール(個人営業)として奮闘中
・毎月1万人以上が訪問する転職メディアを運営
・150人以上の転職相談にのった経験アリ
銀行に見切るをつけるべきか、それとも残るべきなのか……
最終的には、どっちがいいのか悩んで悩み抜いて自分で決めていただきたい!
のですが、
せっかくなら、進むか残るか検討する材料があった方がいいですよね。
そこで本記事では「銀行なんて辞めちまえよ派」と「銀行を辞めるのはもったいない派」の意見を両方ご紹介した上で、
転職ブログを運営しつつ、現段階では銀行に「残る」ことを選んでいる管理人が主張をまとめてみたいと思います。
銀行なんて辞めちまえよ派の主張
- ノルマや人間関係のストレスから解放される
- 若い時の方が転職しやすい
- 銀行には将来性がない
銀行を辞めるのはもったいない派の意見
- 銀行の給与水準は高い
- 銀行内であなたの適正にあった仕事が見つかるかも
- 銀行も変わりつつある
以下の記事をお読みいただいたあと、あなたの頭の中のモヤモヤが晴れて進むべき道が見えてきますよ!
銀行を辞めるにせよ、残るにせよ、前向きな選択肢を選んだあなたを応援しています!
もくじ
銀行を辞めるのはもったいない!?すぐに辞めるべき?
それでは、辞めたかったらすぐにやめちゃいなよ派の意見をまとめてみます。
ノルマや人間関係のストレスから解放される
「銀行を辞めたい!」と願う多くの方がノルマ(目標)に毎日追われていたり、上司や同僚との人間関係にお悩みのことと思います。
ノルマの有無や人間関係は業界や会社によって大きく異なるので、辞めることによりストレスから解放される可能性はあります。
若い方が転職しやすい
「今、この瞬間が人生において最も若く可能性にあふれている」
未経験から異業種に転職するのは一般的に20代までと言われています。
業種によっては新卒しか入れなかったり、さらに年齢制限が低いところも。
「絶対転職する!」というガッツに溢れている方は、若いうちに転職して次のキャリアを描くという手もあります。
銀行業界には将来性がない
- 3メガバンクをはじめ多くの銀行で人員削減計画がある
- 日本政府は地銀再編を強く推しすすめている
- 業界全体の体質が古く今後の変化に耐えられそうにない
取引先はリモートワークやICT活用などでどんどん先へ進んでいるのに、
残っているのは時代に取り残された中小企業ばかり……。
もしかしたら、明日は我が身かも……。
後悔しないために…まずは転職活動
僕は銀行に勤めながら月に3,000人以上が訪れる転職ブログを運営し、今まで200人以上の転職相談にのってきました。
その経験から語らせていただきますと、
2021年現在においては、景気の先行きは不安でこれから先転職市場がどうなるのかわかりません。
そこで、なるべく銀行に在籍したまま転職活動をすることをオススメします!
転職活動するだけならノーリスクです。
もし、内定が出なくても現職という仕事があります。
コロナ禍でも転職はできる
リモート面接が当たり前になって年休とらなくても選考が受けられる
伸びていく業界とそうでない業界が鮮明になった!
今採用活動してる会社は
体力のある所がほとんどピンチをチャンスに出来るかは
自分しだい👍— うたのん@銀行員からの転職 (@utanobanker) February 2, 2021
転職活動を始めてみようかな、という方は役に立つネット上のサービスをまとめてますのでまずはご一読ください!
それでは、続いて「銀行を辞めるのはもったいない」派の主張をみてみましょう。
銀行を辞めるのはもったいない、給与水準は高い
メガバンクの年収が高いことはかなり知られております。
30歳で1,000万円も夢ではありません。
また、地方銀行では銀行によってかなり差があります。
地銀の平均年収ランキング2019版(ダイヤモンド社)によれば、
トップはスルガ銀行の800万円。
最下位は島根銀行の441万円。でした。
中央値をとると、地銀の平均年収は概ね620~30万円といったところでしょうか。
日本のサラリーマンの平均年収は441万円(2018年国税庁より)ですので、世間一般に比べると銀行は高給取りと言えそうです。
銀行を辞めるのはもったいない、あなたの適性にあった仕事が見つかるかも
何にせよ銀行法人営業は多彩です
・会計士ではないが決算書が読める
・司法書士ではないが謄本が読める
・経理担当ではないが資金繰表が作れる
・証券会社ではないが投信が売れる
・保険会社ではないが保険が売れる
・カード会社ではないがクレカが売れる
・消費者金融ではないがカードローンが売れる— ちゅわんちゅ@銀行員の頭の中 (@gk_chuwanchu) January 7, 2019
銀行や信金などの部署も人事や総務、財務部門や融資審査、営業戦略など様々なポジションがあります。
預金係では泣かず飛ばずだったけど、外回りに出て覚醒した!
よい先輩に巡り会えて、仕事で活躍できるようになった!
そんな例も何件がみてきました。
毎日役席に怒られてましたね(涙
2年目で融資部門に行き、融資という仕事の奥深さに目覚めて適正を見出し、
そこからしばらく融資部門で成績を挙げ、大規模店や小規模店で色んな仕事をこなしつつ現在は主にリテール部門の渉外を担当しています。
自分の適正としては、ある程度放置されながら渉外でやってくのが一番いいかな、と思ってます。
今、仕事がツライと思っているあなた。
部署の異動を願い出たり、希望の配属先へ手を挙げるなどしてからでも、辞めるのは遅くないですよ。
銀行を辞めるのはもったいない、金融機関も変化しつつある
銀行の体質が古い、風通しが悪いから辞めたい
将来性が不安だ!と思うあなた、金融機関の働き方も徐々に変わりつつありますよ。
銀行員の副業解禁
お堅い職種の代名詞として有名だった銀行員ですが、副業解禁の流れも起こってきています。
新生銀行では、業界に先駆けて2018年4月から副業が解禁。
全社員を対象に競合や利益相反などに当たらない限り、フリーランスや他社への就業など幅広く認める内容となっています。
京都北都信用金庫では、信金では初となる2019年4月から副業を認めるようになりました。
従業員が取引先のホテルで働いたり、農業法人に従事したりしています。
過疎化が進む地元の労働力解消にも一役買っているようです。
また、メガバンクのみずほ銀行でもついに2020年10月から社員の副業が解禁になりました。
みずほFGの多様な働き方
2020年10月、みずほ銀行をはじめとするみずほフィナンシャル・グループでは社員の希望により週休3日や4日の働き方を認める方針を決定。
金融機関、働き方多様化、みずほFGが週休3~4日導入『日本経済新聞』
2020年12月から導入予定。増やした休日を副業や介護、学習などに充てることができます。
基本給は、週休3日の場合は従来の80%程度、4日の場合は60%程度となる見込み。
個人的にはよい制度だと思いますけどね。
裏を返すと「銀行が高給を保証する時代は終わったので、自分たちで稼いでね」というメッセージとも取れますが…(苦笑
みずほ銀行の週4日勤務のかわりに
給料8割支給って制度
早くうちも導入して欲しいわだけどノルマはそのまま
なんて事態になったら笑えないけどね😭— うたのん@銀行員からの転職 (@utanobanker) October 20, 2020
銀行という枠に囚われない人材が求められつつある
みずほらしくない人
メガバンクの経営陣も「銀行」という従来のビジネスモデルに危機感を抱いているのか、最近では「真面目一辺倒、言われたことをこなす」という人材採用から脱却しつつあるようにも感じます。
「みずほらしくない人に出会いたい!」をキャッチコピーに2018年度採用を行ったみずほ銀行。
適性検査などで「創造的思考能力」が高い人材が多かったとの報告があります。
そのあと転職市場の好況も相まってか、せっかく採用した「みずほらしくない若手」はどんどん転職していった、という笑えない話もありますけど。
三井住友銀行のSNSの例
2020年10月から三井住友銀行では、行員専用のSNSを立ち上げています。
ハッキングから今夜のおかずまで……
ではなくて、
仕事でのお困りごとや、新しいビジネスマッチング、果てはおいしいお店の情報など行員同士で様々な情報が飛び交っています。
同様のSNSは大手損害保険会社損保ジャパンでも利用されており、社員同士のスキルアップや交流などにも一役買っています。
風通しのよい組織風土にも繋がりそうですね。
これなら、SNSに慣れている20代の若手でも、優秀な先輩とつながることができたり、最新のノウハウが手に入れることができます。
使い方次第では、社内政治にムダに特化したオッサンの仕事を奪うことも可能。
逆にいうと、上記のような技術革新についていけないオッサンオバサンたちは、ガチで職を失うか「あなた週3日しか勤務しなくていいよ(そのかわり給与半分ね)」なんて事態も起こりえます。
情報感度の高い若者であれば、これからの変化の激しい銀行で生き残ることも可能かもしれません。
銀行を辞めるのはもったいない!?うたのんの結論
僕が思う銀行に残るメリット
銀行に残るメリット
・自分で勝手に働き方改革を進めたので割と拘束時間が少ない
・寝てても給料が入ってくる仕組みはやはり安定、おいしい
・子どももいて住宅ローンもあるので簡単に辞められない
僕は出世を全く望んでないので、ほどほどに手を抜いて仕事してますし(すまねえな同僚のみんな 笑)、取引先の訪問回数を減らしたり、工数を減らしたりして、残業時間を月10~15時間くらいにすることに成功しました!
年休も月1日以上消化してます!
営業車で昼寝していても給料が入ってくる仕組みはやはり美味しいですよね。
とはいえ、何もしないと詰められますので、全く良いとも言えませんが(笑)
銀行に残るデメリット
デメリット
・ノルマや非効率な仕事が多くストレスがかかる
・銀行は全体的に負のオーラに満ちている
とまあ、どちらかというと金融の最前線で頑張っているみなさんよりはユルい?働き方をしている僕ですが、
それでも上から降ってくるノルマからは逃れることはできません。
まあ、年次を重ねると手の抜きどころや言い訳も上手になりますけどね。
銀行って全体的に負のオーラが漂っている気がするんですよね。
上司が部下に詰められている、お金に対する様々な「念」が湧いている。
長期的にこの業界にいることは健康にもよくないかなと思ってます。
(うたのんはスピリチュアルとか結構興味ある系男子だったりします)
ブログやネット上で学びつつ、時を待つ
個人的には、みずほ銀行の例のように副業解禁や週休3日制などを待ち望んでいます。
現在、趣味で転職サイト他に複数のブログを運営しており、それなりの成果を上げています。
また現在もWebデザインやマーケティングの勉強を続けており、パラレルワーカーとして働けたらいいなとも思っています。
特にマーケティング手法の方は本業でも活きますね。
顧客の購買心理をうまく利用して、プレゼンをしたり、実際に契約が取れたこともあります。
あなたがまだ20代、家族もない、銀行なんて閉鎖的な業界はもうイヤだ、チャレンジしたい! という野望があるなら、転職を視野に入れた活動をおすすめします。
一方で「まだ銀行に残る」理由があるのなら、もう少し踏ん張ってみるのも手です。
僕のようにまずは転職活動や情報収集をしてみて、最終的に残るという選択をするという手もあります。
活動するのはタダですし、得た情報は荷物になりませんので、迷っている人はまずは行動してみてはいかがでしょう。